夢物語【ｱﾝｸﾞﾗｲﾌｪﾝ篇】
□真実
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「あそこか……」
メルジーネは､とある家を目にして足を止める。
エドたちに聞かされ､マルコー先生の家に話を聞きに来たメルジーネ､その後ろにはエド､アル､サアラ､リン､ランファンがいた。
目が覚めてからサアラに自分はどこにいたのかと聞いたが彼女は道端に倒れてたというだけだった。
(あれは……夢…だったのか……)
夢じゃなきゃ良かったのになとか思いながらメルジーネはマルコー先生の家に歩いていく。
「メル､もう身体は大丈夫なのか？」
「えぇ､大丈夫､熱ももうないし､身体も怠くないか……っ！！」
「？メル､どうしたの？」
急に立ち止まったメルジーネにサアラが声をかける。
「……先生の家の前に誰かいる…」
先生の家の前にいたのは､黒いスーツと黒いサングラスを身につけた男二人で拳銃を手になにやら話していた。
「ここが例の医者の家だな……」
「あぁ､殺すなよ､奴は貴重な情報を持っている男だ､あくまで拉致が目的だからな」
ジャキッ)
「その話詳しく聞かせてもらおうか？」
「「！？」」
気づいたら二人の頭には後ろから拳銃が突きつけられ､他の何人かからも銃を向けられている。
「なっ！？貴様ら何者だ！！」
皆､今は仕事外のため私服を着ている､分からないのも無理ない､メルジーネはさらに銃を男の頭に食い込ませながら答える。
「それはこっちの質問だ､お前ら今何をしようとしていた？早く答えないと弾丸が貴様の頭を貫くぞ」
「くっ……おい､どうする」
「どっちにしろ､俺らのことを見られちまったんだ､始末するしかねぇだろ」
「そうだ…なっ！！」ブンッ)
と男たちは殴りかかってきた。
バシッドガッボギッドッカッ)
ガチャッ)
「な……何の音だ……？」
と家の扉を開けたマルコー氏が見たのは､メルジーネとサアラがスーツの男二人を締め上げている 姿だった。
「！マルコー先生､お疲れさまです､すみません縄かなんかあれば助かるんですが」
「あ……あぁ」
平然に答えるメルジーネに驚いた顔をするマルコー氏だった。