蒼生の錬金術師【シンの東壁篇】

□暴れ馬狛洵
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カポカポバカラッバカラッバカラッバカラッバカラッビューバシュッ)
ここは訓練場、花燐が馬を走らせながら数メートル先の的の真ん中を鏑矢で射ぬくと兵士たちから感嘆の声があがる。
「オ〜〜〜〜」








「さすが、煉大尉……これって何なんすカ?」








「この疾走する馬上から的に鏑矢を射ることを流鏑馬って大尉の国ではいうらしいゼ、なんか昔戦争があった時代から受け継がれているらしくテ、今は伝統文化になっているとカ……」









「へェ……って大尉の国って戦争ないんすカ!?」









「あぁないらしいゼ、そんな平和な国からこんな国にくるなんて物好きな将軍だゼ」








「今日の訓練内容はこれだ!!この戦闘方法は実戦で使えるからな、一部の者だけが使えるよりは、全員使えたほうがいい、よしっ始め!!」









バカラッバカラッビューバシュッバシュッバカラッバカラッビューバシュッ)
兵士たちは次々と矢を射るがなかなか的に当たらない。








「どうした、どうした!!しっかり狙え!!」









「しッ……しかし、大尉こんな揺れている馬の上でハ……」









「光琳!手本を見せてやれ」









「はッ!!!」









ポカポカバカラッバカラッバカラッビュッバシュッバシュッバシュッ)









「すッ…すげェ…一気に的三つっテ……」









「おまえら首都の警備兵だけじゃない、後日には宮中と皇帝の身辺警護兵2つにも同様の訓練をする!!ここでいちいち時間をかけさせるな!!始め!!」









と兵士を一喝している花燐のもとへ厳慈郎中令が駆け寄る。
「大尉!!」








「!どうした?私は今訓練で忙しいのだが……」









「決闘の申し込みでス」









「またか!……後にしてくれないか?」









「それガ……趙治粟内史のご子息デ……本日の午後にト……」









「……仕方ない、光琳あとは任せたぞ」
と花燐は訓練場を去りながら内心ぞんざいに溜め息をついた。
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