蒼生の錬金術師【シンの東壁篇】
□新手
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「アメストリスのパーティーの招待状?」
メイの言葉に首をかしげて答える花燐。
「はいッ!!今週末にあるので是非とのことでス!!」
「……だってさ、行く?リン」
と花燐は隣に座る彼に声をかける。
「俺は君が行きたいって言うなら行ってもいいヨ」
「まぁ、エドたちにも会いたいし…それじゃ行きますか!」
翌日の朝、宮中の門の前には馬に跨がるリンと花燐の姿があり旋丞相が声をかける。
「陛下、お気をつけて都のことは私にまかせてくださイ」
「あァ、頼むゾ旋丞相」
花燐も旋丞相の隣にいる厳慈郎中令と狛洵に声をかける。
「それじゃ、兵のことを頼むぞ厳慈、狛洵」
「はッ!大尉もお気をつけテ」
「都は我々がお守りしまス!!」
リンと花燐は頷くと馬を走らせた。
バカラッバカラッバカラッ)
「…しかし護衛もつけずに二人だけで行かれるとハ……」
厳慈郎中令の一言に厳しい顔をする旋丞相。
「メイとランファンには、二人の代わりに都で目を光らせてもらわなければいけないからナ、なに大丈夫、あの二人ほど護衛のいらない王と王妃はこの世にいないだロ」