蒼生の錬金術師【シンの東壁篇】
□アメストリス遠征
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シン国に珍しい雪が大量に降り積もり花燐は、雪かきをしたながら村を眺める。
「いやー...煉大尉が雪国出身で助かりましたヨ、おかげさまでこうして雪かきの道具も作れましたから」
と言いながら花燐を見た光琳中尉を彼女は睨む。
「感謝はいいが....その前に手を動かせ、雪は待ってはくれんぞ?この国が雪で潰れる前にさっさと終わらせるんだ」
「はぁーい....すみません、そんなに睨まないでくださいヨ、綺麗な顔がもったいないですヨ...」
「....光琳、後で私と特訓だな」
「ええー!!褒めたのになんでそうなるんですかァ!!」
とそんなやり取りをしている二人の元へ馬が駆け寄って来る。
「煉大尉、旋丞相がお呼びでス!」
「!....何の用でだ...」
「至急会議を執り行うそうでス」
「やれやれ....あのうるさい爺共とまた話をしなきゃなんないのか...おまえ馬を貸せ、雪かきを変われ...」ヒョイバカラッバカラッバカラッバカラッバカラッバカラッ)
「.......煉大尉、大変だナ...ほら早く雪かきを手伝えヨ?」
「わかりましタ」