蒼生の錬金術師【番外篇】
□猫耳騒動
1ページ/8ページ
ここは、軍の中央研究所、花燐は、錬金術による研究に取り組んでいた。
(グリードとリンが分裂した時は大変だった……てか、あのベリー博士め……もう絶対、あの人に関わらないほうが…って、噂をしたら本人…………)
「やぁ、花燐くん、今日も白衣姿が似合ってるね〜♪」
「嫌です」
「まだなにも言ってないだろ?………」
「あなたが私を誉めるのはなにか企んでいる時です……私は実験体じゃありません…だから嫌です」
「まあまあ、そう言わないでくれよ…協力してくれればケーキ買ってくるからさ……」
頭を下げてきたベリー博士に花燐は悩んだ。
(ケーキ!!いや…ケーキで自分を危険にさらすのも……)
「わかりました…今度、駅前のケーキ屋さんでケーキバイキングがあるのでそこで奢ってください、それが条件です」
「ありがとう!!それでは、今回はこの薬だよ♪」
「……なんですか、この薬は?」
「今回は、かなりの自信作だよ!!安らかな睡眠が出来る薬だ!!」
「…………大丈夫なんですか?あなたが作る薬は、いつも腹が痛くなるわ、頭痛がするわで最悪なんですけど…………」
「大丈夫大丈夫、まっ試してみてくれよ♪」
花燐は、マンションに戻り薬を飲んでみた。
(うーん……特には変化がないわね……もう寝るか…はぁ、今日はリンがいなくてよかった……)
と花燐はその夜ふつうに寝た、その後に災難がくるとも知らずに。