蒼生の錬金術師

□黒い手
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そこからホーエンハイムは自分の過去と犯した過ちと自分の正体を話した。






















「おまえが欲しがっていた賢者の石だ、使うか?」














「アホか!!……関係ない人の命だぞ、自分のせいで身体をなくした俺たちが使っていいわけないだろ!!」




















「そう言える息子で良かったよ……あいつの野望を阻止するのを手伝ってくれるか?」













「手伝う?勘違いすんなよ!てめぇなんざと手ぇ組まなくても阻止してやるよ!ただな今はてめぇと手を組んだほうがより確実に勝てそうだから、こうして話を聞いてやってんだからな!」















「そうか、理由は何であってもとりあえず一緒に闘ってくれるんだな……話はここまでだ、その辺で適当に飯食べて休んでおけ」













「ん……おう……あっ!おい!そういやピナコばっちゃんから母さんの遺言を伝えろって頼まれた、『約束守れなくてごめん、先に逝く』って、ちゃんと伝えたぞって……!?」














するとホーエンハイムは泣き出してしまい、エドたちはその場を立ち去った。














「うん……うん、そうか『先に逝ってる』か、一緒に老いて死ぬのは叶わなかったが……後から俺が必ず来ると信じてくれてんだな……もうすぐだ、トリシャ……」












そんな彼に近づく人影があった。
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