蒼生の錬金術師
□託し消え去る命
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「市街で煙が上がってるゾ……微かに警報も鳴っていル」
「大佐たちが動き出したのかな」
「ずいぶんハデにやってんなー」
「どうする?」
「混乱に乗じて地下中心部をたたこう」
「うん、やつの国土錬成陣が発動した時のカウンターは用意してあるが元から発動させないにこしたことはない、あいつは所詮フラスコの中の小人がでかくなっただけだ、容れ物を壊せば死ぬだろう、あいつの……中に縛られているクセルクセス人の魂たちも解放してあげられる」
「…けど、どうやって地下のそいつに近づくんだ?」
「地下への入り口ならひとつ知ってる」
「本当か」
「以前メイと共に入った地下道は『お父様』とやらの所に繋がっていた、凶悪な合成獣が山程いるがこの面子なら行けるだろう」
「よし決まりだ、行こう!ハインケルは留守を頼む、マルコーさんもここにいたほうがいいな」
「おう」
「フーさんが戻ってきたときのためにここに残っているよ」
「ヨキ……も留守番してろ」
コクコクコク)
「アル…」
『なに、兄さん』
「ちょっくら行って地下のヒゲ野郎ぶっ飛ばしてくっから」
『……気を付けてね』
「おう」ゴンッ)
『うん』ゴンッ)
セントラルではマスタング大佐に続き、ブリッグズ兵もテロを勃発したため地下への入り口付近にはセントラル兵がたくさんいた。
「ダメだこりゃ、ちょうど軍の集合場所になっていて近づけそうにない」
「強行突破するにはちょっと厳しいな」
「…!ある!あるぞ!地下への入り口!第三研究所だ!以前アルと大佐が侵入してラストと闘っている」
−よしっ!地下からはエドたちに任せるわ、私は上から行ってみる−
「上って………どうやって?」
−ふふ、ちょっと考えがあるの、そっちは任せたわよ!−タッ)
「……行っちまった」
「どうせ、グリード捜すんだろ」
「あぁ、なるほど」
エドたちは第三研究所から地下へ侵入、またアームストロング少将が謀反を起こし、これに対し軍上層部の者が人形に賢者の石を導入させ、これが暴走したためエドたちはこれと闘うことになる。
また、プライドによるトン・ツーによりキンブリー出現、ハインケルが大怪我をする。アルフォンスは両足のない状態で彼を連れて逃げようとする、そんなアルフォンスにハインケルは賢者の石を手渡す、ためらったアルフォンスだったがハインケルの言葉を聞き、賢者の石を使いキンブリー、プライドと闘うことを決意する。
またメイのおかげでエンヴィーは元の身体を取り戻す、ホーエンハイムはホムンクルスと対決となる。
アルフォンスは激闘の末、マルコーとハインケルの力を借り、キンブリー撃退後ヨキの運転による車で皆逃走、プライドはキンブリーを食べた。
アームストロング少将はアームストロング少佐とスロウスまた人形兵と激闘をくりかえす。
マスタング大佐はホークアイ中尉と地下へ、その他の者はラジオ局へ向かった。
メイはエンヴィーから逃げているうちにエドたちと合流する、そこでマスタング大佐はマース・ヒューズを殺したのがエンヴィーだと知り、彼をボロボロになるまで追いつめるがホークアイ中尉、エド、スカーのおかげで目を覚ます、そしてエンヴィーは自害をする。