夢物語【アングライフェン篇】
□強欲の檻
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コンコン)
「!……入りたまえ」
ガチャ)
「失礼します」
「おぉ、メルジーネくんではないか、今日はどうしたのかね?」
「ブラッドレイ長官、実は1週間ほど休暇をいただきたいのですが……」
「……何故かね?」
「多少、ハーフに関することで調べたいことが……大丈夫です、目立たないように動くつもりですから」
「ふむ……よろしい、許可しよう、あまり無理をするなよ」
「は!ありがとうございます、それでは、失礼します」ガチャ)
メルジーネが出ていったあと、部屋の奥の扉を開け入ってきたのはラスト。
「いいの?ラース、彼女に詮索させて」
「ハーフに関する謎は今だ我々も解明出来てないからな……それに彼女は利用価値がある……それで、賢者の石の材料はわかったのかね?」
「Sentral区に住んでいるドクター・マルコーという医者が賢者の石の情報を持っているらしいわ」
「そうか……行ってくれるな」
「えぇ、そのつもりよ……ラースは彼女がグリードのお姫様って分かっていて休暇を与えたのかしら?」
「さぁ、それはどうだろうな」
「クスッ)相変わらず人が悪いわね」