Book3 t2

□片時雨 雲
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チチチチチ…
チチチチチ…



鳥の鳴き声が聞こえて浅い眠りから目を覚ます


腕の中には愛しいティファニー
最高の朝のはずなのに、気分は最高に重い


はぁ〜……



心の中でため息をついた後、幼い寝顔でまだ眠っているティファニーを見つめる
可愛い寝顔の彼女に自然と微笑んでしまう

私は彼女の前髪を優しく撫でながら小さく呟いた




テヨン「ティファニー…
やっぱり…、やっぱり好き
大好きだよ…」




すると、ティファニーがバチッと目を開けた



えっ?
起きてたの?




気まずくてなんとか言い訳を探す



テヨン「あ、えっと今のはっ
ん゛ん゛〜〜!マイクテスト、マイクテスト」


パニ「ふふっ マイクテストだったの?」


テヨン「えっ?
あ、うん そうそう
マイクテストだよ マイクテスト」



どこにマイクがあるんだよと心の中で自分につっこみながらもそれを押し通した
わたわたと一人パニックに陥っていると、
ティファニーはそんな私を腕の中から見上げて
はにかむように言った




パニ「ねぇテヨン…
私達、付き合おっか」


テヨン「うん だからさっきのはマイクテストで…って、え?」


パニ「私…、いっぱい悩んだのよ?
あんまり寝てないの」


テヨン「えっ?さっきなんて言った?」


パニ「『私達、付き合おっか』って言った」


テヨン「え?それもマイクテスト?」


パニ「ふふっ違うわ
あなたに言ったの」


テヨン「…!」



え?何これ
何が起こってるの?
あれ?ココどこだっけ?

あれ?今日仕事何時からだっけ?
あれ?もう起きる時間だっけ?


えっと、今日の仕事は何だっけ?




パニ「ちょっとテヨン
私の話聞いてたの?」


テヨン「え?えっと…」


パニ「Yes or No ?」



これは何?
え?これ…


え?マジで!?




パニ「Time limit 5 4 3 …」


テヨン「あ〜 Yes!! Yes!」



信じられないとしても、このチャンスは逃せない!



パニ「Really?」


テヨン「うん!Yes!」


パニ「ふふっ よかった…」



ティファニーはそう言い、私の首に腕を絡めて抱きついてきた



え?
ティファニーが彼女?

私の恋人になったの?






私はこうしてふわふわ夢を見ているみたいにして、ティファニーと恋人になった






→あとがき
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