Book3 t2

□霖雨 雨の白玉
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Jessica side



ん…

あれ?
なんか違う


ん〜…ん?




なんだかわからないけど違和感を感じてゆっくり目を開けると、目の前には真っ白なシーツがあった



ん?
宿舎じゃない?




と、そこでやっと昨日の記憶がぼんやりと蘇ってくる



あ〜…そうだ
ここはホテルで、テヨンと一緒にツインで…


って、テヨンは!?




慌ててテヨンのベッドの方を振り返ると、ベッドは既に空だった



部屋は出てないわよね?




嫌なドキドキを感じながらベッドルームを出ると、
ラフな格好をしたテヨンがソファの上で体操座りをしながらテレビを観ていた


テヨン「あ、シカ
おはよう」


シカ「うん、おはよう」


テヨン「ふふっ シカにしては早起きだね
ちゃんと眠れた?」


シカ「うん、ぐっすり」



ぐっすり眠り過ぎてテヨンのこと一瞬忘れてたくらいよ

っていうか、何この状況
なんで私の方が面倒見られてるのかしら



シカ「今、何時?」


テヨン「10時くらい」


シカ「今日どうするの?」


テヨン「どうするって…
テレビ観てる?」


シカ「ずっと?」


テヨン「だって、やることないもん…」



そう言って、暗い雰囲気をまといながら再びテレビに視線を戻すテヨン


ずっとこのままじめじめとホテルに閉じこもってたら、テヨンにはカビが生えてそのうち腐っちゃうんじゃないかしら




シカ「外出るわよ
天気良いし」


テヨン「え…シカ一人で行ってきなよ
私はいいから」



それじゃ意味無いでしょ




シカ「いいから外出るの!わかった?」


テヨン「いいよぉ〜…私はここで…」


シカ「1時間後に出るから
さっさと着替えなさいよ」


テヨン「ちょ…っ シカぁ〜」



バタンッ



テヨンが何かごちゃごちゃ言ってるけれど、無視してドアを閉めた



外をちょっと歩いてご飯でも食べに行こう
少し運動すればテヨンも昨日よりは何か食べられるかもしれない
この辺に何かあったかしら?



私は過去の記憶を巡ってこの辺りの美味しいお店をピックアップする



さてと、早く着替えて外に出よう
下手したらずっとこの部屋でテヨンがうじうじしちゃうわ




持ってきた服からパパッと今日のコーディネートを決めた後、私はさっさと着替え始めた







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