Book4 t3

□ソシクエ 名前
4ページ/5ページ

町で高価なうろこの鎧を買ってもらい、ようやく安心して町を歩くことができるテヨンは、
本来人見知りにも関わらず、嬉しそうに新しい仲間のクォン・ユに話しかけ続けていた



テヨン「何はともあれ、旅の仲間が増えて嬉しいね!」


スヨン「いつか何かやらかしそうなメンツか多すぎて私は不安なんだけど…」


テヨン「クォン・ユもダンサーなんだよね?」


クォン・ユ「う〜ん…ダンスもすっごく好きだけど、今は別の夢を追いかけてるの」


ヒョヨン「そうなの?」


クォン・ユ「うん
私ね、一流の『笑わせ師』を目指してるんだ…っ」



眩しい笑顔で空を見上げてそう言うクォン・ユ
希望に満ち溢れているような彼女とは反対に、旅の仲間は一様に言葉を失った



テヨン「…まぁ……クォン・ユならきっと…たぶん、なれるよっ…」


スヨン「テヨン、心にも思ってないこと言うな…」


ヒョヨン「私は…応援するわよ?
あんた、ダンスやめるつもりないんでしょ?」


クォン・ユ「もちろんよ!
特にヒョヨナと踊るのは大好きだし」


ヒョヨン「それなら踊りながら笑いも取れる世界一の笑わせ師目指したらいいじゃない
頑張れ!」



ダンス仲間と一緒に旅ができて嬉しそうなヒョヨン
そして、なぜだかユナもどこか楽しそうで嬉しそうだった



ユナ「オンニは改名エピソードだけでひと笑い取れそうじゃない?
あははっ なんかもう存在するだけで面白い気がする」


スヨン「それって笑わせ師っていうか、笑われ師じゃん」


クォン・ユ「ははっ ありがとう
みんな応援してくれるんだね
家族の反対を押し切って笑わせ師になるって決めたから嬉しい」


テヨン「一緒に旅してたら、
いろんなところでネタを見てもらえるからいい経験になると思うよ?

…そのうち職業の適性もわかると思うし…」


スヨン「さらっと本音を小声で言うな」




改名を望む愉快な笑われ師クォン・ユはこうしてテヨン一行の仲間になった



→あとがき
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ