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□暗闇と歌声
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Jessica side














テヨンが倒れた









私はその日、一人の仕事をしていて、
私の現場についていたマネージャーオッパが
事務所のスタッフから緊急の電話を受けた


マネオッパ「え!?テヨンが倒れた?」



その声は私だけでなく現場にいたスタッフさんにも聞こえていたようだ

マネージャーオッパの声にその場がざわついた




マネージャーオッパは深刻な様子でスタジオの外に急いで出て行き、
その場は静寂に包まれた







テヨンが倒れた?

テヨンの様子は?状態はひどいの?

疲れ?それとも深刻な病気なの?



私の頭の中はパニックになり、
今すぐにでもマネージャーオッパに詳細を確かめたくて仕方なかった



でも、私は今衣装を着て撮影の真っ最中



不安で震えそうになる手と足を何とか我慢して、
私は撮影監督にお願いした



シカ「監督 申し訳ありませんが、
撮影を巻き気味にお願いしてもいいですか。
事務所の方でトラブルがあったようですので」


監督「さっきのマネージャーの声、俺にも聞こえたよ
テヨンが倒れたみたいだな

ジェシカも気になって仕方ないだろうし、
撮影はなるべく急いで終わらせるよ

スタッフ達にも聞こえてたみたいだし
お前の気持ちはみんなわかってるよ。
気にするな」


シカ「すみません。ありがとうございます」




お〜い、みんな〜!
集中して撮影急いで終わらせるぞ〜!


そんな監督の声が現場に響き、
その場の全員の気持ちがグッと一つにまとまった



監督やスタッフさん達の気持ちがありがたかった

私はそんなみんなの気持ちを受け取って
バラバラになりそうな心を何とか奮い立たせ、
一刻も早くテヨンのもとに向かうため撮影に集中した






テヨン…お願い、無事でいて








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