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□暗闇と歌声
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シカ「ただいま!テヨンは!?」
宿舎のリビングのドアを開けて
私の開口一番はそれだった
一人リビングにいたソニが私に言った
ソニ「ちょっと シカ、落ち着いて」
シカ「だって テヨン倒れたって」
ソニ「そうだけど ちょっと落ち着いてよ」
シカ「テヨンの様子は?」
ソニ「幸いただの疲れみたい
大事には至らないって」
ソニが落ち着いて話す様子を見ると、
テヨンはどうやらそこまで酷い状態ではなさそうだった
シカ「そう…よかった」
ソニ「そういえば撮影は?
今日は結構遅くなるって言ってなかった?」
シカ「監督にお願いして早く終わらせてもらったの」
その言葉にソニは少し驚いた顔をした後、
私に言った
ソニ「テヨンは部屋で寝てるの
ちょっと様子見てきてくれる?」
シカ「わかったわ」
私は急いで部屋に戻ってルームウェアに着替え、
ソニから受け取った換えの冷えピタとスポーツドリンクを持って
テヨンとソニの部屋に向かった