book t
□ずっとそこにあったもの
1ページ/7ページ
Jessica side
テヨンが倒れたって聞いたとき、
私はこれまでにないほどの大きな不安を感じ、
テヨンの顔を見るまで安心できなくて
ずっと泣きそうだった
幸いテヨンは大きな病気というわけでも
それほど酷い状態というわけでもなかったけれど、
彼女の体温を感じて安心したくて
ずっと触れていたくて
私はその日ずっとテヨンについていた
そして、私は自覚した
あぁ私っていつの間にかテヨンのこと好きになっていたのね
私は考えてることが表情や言動に出るからわかりやすいってよく言われるけれど、
自覚してなかっただけでこれまでにもわかりやすい行動とっていたのかしら?
これまでにも行動に出てたなら
これからも別に隠す必要ないわよね
そう思って私はテヨンへの気持ちを隠すことはしないようにしようと思った
今度こそ大好きで大切な人を自分の精一杯で愛して、
そして、たくさん愛してほしい
そう思ったから
そして、テヨンはというと
倒れたその日にだけ休み、
次の日からいつものように怒涛のスケジュールで仕事をこなしている
これまでどのメンバーもそうしてきたし
いつもの対応なんだけれど、
私はまた倒れたらどうしようと
テヨンの体調が心配で堪らなかった