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□想いのかけら
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私達4人がぐしゃぐしゃに泣いて別れた日の翌日、
宿舎に帰ってきたソニに言われた



ソニ「ねぇなんかあんたたち4人の雰囲気おかしいよ
何かあったの?」


テヨン「何もないよ…」



私はぎこちなく笑ってうつむく


ソニはベッドに座っていた私に並んで座り、
私の顔を少し覗き込みながら言った



ソニ「そんな顔して何もないはずないでしょ
テヨン 何があったの?」



テヨン「な、何もない
ただ…私がティファニーのこと何もわかってやれてなかっただけ…」



ソニ「……ティファニーと…喧嘩でもしたの?」



ソニは慎重に言葉を選ぶように私に問いかけた



テヨン「ティファニーと別れたの…」


ソニ「え?」


テヨン「ソニ、私バカだよね…
ティファニーのこと何もわかってやれてなかったの…
なのに、ティファニーのこと一生守っていくって思ってたんだ
本当にバカだよね…」



話しながら涙は止まらない


だけど私はその涙を拭わず、
ソニに昨夜のことを話した




ユナとティファニーが想い合っていたこと

私とティファニー、ユナとジェシカは別れ、
それから、ユナとティファニーが付き合うこと

私とジェシカは納得してそれを見守ることにしたこと





ソニ「そう…」


テヨン「ユナならきっとティファニーを幸せにしてくれるから…
ね…そうだよね?ソニ?
私、間違ってないよね?
最後にティファニーのためにちゃんとできたよね?」


ソニ「テヨン…
それでいいの?辛くない?」


テヨン「少し辛いけど、ティファニーが幸せになるなら我慢できるよ
……私…私ね…
本当にティファニーを愛してたんだ…」


私の目からは耐え切れずに大粒の涙が流れる



ソニ「テヨン…」


ソニは私の肩を抱き、優しくさすってくれた


















それから私はティファニーへの想いを押し殺し、
ユナやティファニーといつも通りに接した




…でも、やっぱり辛かった



ティファニーの笑顔を見れることは幸せだけど、
それを引き出してあげれるのは自分じゃない




そう思うと、やっぱり辛かった






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