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□Too late to love
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オンニと付き合えることになったとき
まるで夢を見てるみたいだと思った
私は本当に世界で一番の幸せ者だって思ったんだ
オンニは言葉にするのは苦手だったけれど、
いつも全身で私に愛を伝えてくれた
私はいつもオンニのそばにいれて、
オンニに見つめられて
そして、見つめ返せることが
本当に幸せだった
でも
でもね…
私、ずっと怖かったの
いつか私よりずっとずっと素敵な人が現れて、
オンニが私の傍からいなくなるんじゃないかって
なんでかな…
いつもその不安に怯えてた
だからかな
私の全てをオンニに捧げたいって思ったけれど、
それが同時に怖かった
私の全てがあなたに染まるのが怖かった
もし、私の前からあなたがいなくなったとき、
私には何もなくなってしまう
そうしたら、きっと私は一人で立つこともできなくなってしまうから
あの日、
私は自分の身勝手さを悔いたけど
でも、同時に思った
とうとうこのときが来ちゃったんだなって
オンニを誰かに返す日が来たんだって…