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□熟年夫婦 仕掛け人とデート
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Tiffany side



テヨンのドッキリ開始のVTRが流れ、それを出演者全員で観始める
ドッキリが開始されたのは私達がウエディング撮影を終えた頃からみたいだった



芸人A「さあ!今回はなんとターゲットが少女時代のテヨンさんということで、
あははっ まさかのターゲット過ぎてスタッフ全員浮き足立っております!」


仕掛け人として別の日に一人でロケをしていたらしい芸人Aさんが、
一人でカメラに向かって話し始める



芸人A「そして今回仕掛け人となっていただくのはこの方です!」


げっ…!
仕掛け人、この子だったのね



現れたのは3年前にデビューしたガールズグループに所属するスビンだった




スビン「こんにちは スビンです
よろしくお願い致します」


芸人A「スビンさんよろしくお願いしま〜す

ところでスビンさん、
今回の企画に当たってスビンさんから仕掛け人として出たいという強い希望があったようですが…」


スビン「そうです
相手がテヨンオンニだとお聞きしてどうしても出たくて」


芸人A「普段からテヨンさんとは親しいんですか?」


スビン「ええ 仲良くさせていただいています
それに以前からずっとテヨンオンニに憧れていたので、
これはもっとお近づきになるチャンスかなと」


芸人A「あははっ なるほど」



やっぱり…
あの子前から異様にテヨンに色目使ってくるから注意してたのよね
仕掛け人がこの子だったなんて…


いつの間にかVTRを観る表情が険しくなっていく



芸人A「それではまず今日はテヨンさんに相談を持ちかけるということで、
テヨンさんと接触していただきたいと思います」


スビン「頑張ります!」





その日、偽の雑誌の取材が行われ、テヨンとスビン2人での対談が始まった


偽記者「お2人はアイドル同士ということですが、
アイドルだからこその悩みというのはありますか?」


スビン「アイドルだからというよりも芸能人だからという悩みになってしまうのですが…」


偽記者「ええそれでも結構です
どうぞ」


スビン「やはりプライベートがどうしても制限されてしまうということでしょうか
少しコンビニに行くのでも気の抜いた格好ができないし、
今はインターネットですぐに情報が拡散されてしまうので、
買ったものがみんなに知られてしまうこともあって気が抜けないと言いますか…」


テヨン「あ〜なんかわかりますね」


偽記者「テヨンさんもそうですか?」


テヨン「私だけでなく芸能人の方は多かれ少なかれ、
皆さん同じ悩みを抱えていらっしゃると思います」



そんな風にして、取材中からスビンは悩んでいることを少しずつテヨンにアピールしていた
そして、取材が終わり、スタッフさん達が機材等の撤収を始める
すると、少し離れたところでマネージャーオッパとその後のスケジュールの確認をしていたテヨンに、
スビンが近づいていった



スビン「テヨンオンニ、お疲れ様でした」


テヨン「スビナ、お疲れ様」


スビン「なんかすみませんでした
結局取材が私の愚痴ばっかりみたいになってしまって」


テヨン「大丈夫だよ
私も話せて楽しかったし」



そう言って、自分より背の高いスビンの頭を優しい笑顔で撫でるテヨン



スビン「えへへっ ありがとうございます
テヨンオンニ、また今日みたいに時々相談にのっていただいてもいいですか?」


テヨン「ん?もちろんいいよ
いつでも連絡しておいで」


スビン「ありがとうございます」



それから、その現場を隠しカメラで見ていた芸人Aさんが話し始める



芸人A「おっとこれは結構すんなりこれから連絡する口実ができましたね
今後は少しずつ僕がテヨンさんとメールのやり取りをして仲を深めていきたいと思います」





しかし、それから数日後に事態が急変した
焦った様子の芸人Aさんがカメラに向かって話始める



芸人A「2日前からテヨンさんに悩み相談みたいな形でメールしていたんですが、
テヨンさんが途中で電話で話そうって言い出しまして…
その日はなんとか誤魔化して切り抜けたんですが、
ちょっと僕がやり取りするのは危険だということになりまして
今後は直接スビンさんにテヨンさんとやり取りしてもらうことにしました

スビンさんも快諾してくださいましたし、
とりあえずスビンさんには1週間後にテヨンさんと出かける約束をするようにお願いしておきました」




芸人Aさんのその話が終わると、VTRは終了した






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