Book2 s

□蜘蛛と蝶 誘引
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YoonA side






私は今日、久しぶりの半日オフ


午前の仕事を終わらせて宿舎に戻り、
リビングのソファでくつろぎながらテレビを見ていた




すると

「ただいま〜」


シカオンニの声がした







しばらく経った後リビングのドアが開き、
ルームウェアに着替えたシカオンニが入ってきた



ユナ「あれ?やっぱりシカオンニ
今日もうちょっと遅い時間に終わるって言ってなかった?」


シカ「なんか機材トラブルで途中で切り上げになっちゃったの
また別の日に取り直しだって…」



そう言って私の隣にぽすんと座るオンニ



ユナ「そうなんだ 大変だったね」


シカ「あ〜疲れたぁ〜」



オンニはそう言って私にもたれかかってきた




ユナ「オンニ お疲れ様
まだ晩ご飯まで時間あるからちょっと部屋で寝たら?」


シカ「ん〜…でも、今本気で寝たら夜に中途半端に寝れなくなっちゃいそうだし、
ユナの隣は落ち着くからここにいるわ」


ユナ「そっか 
…じゃあおいで」



私はオンニの肩に腕を回して引き寄せ、
彼女がリラックスしながらテレビを見れるようにした



シカ「ふふふ ユナ、ありがとう」


ユナ「ふふ どういたしまして」




そんな風に二人でくっついてテレビを見ていると、
私の携帯が鳴った




ユナ「オンニ 電話みたい
少しごめんね」



私はオンニに断ってソファから立ち上がり、
リビングから出て電話に出る





ユナ「ウンジュ? どうした?」



電話はウンジュからだった


この前、ウンジュがカップケーキをくれたお礼に簡単な贈り物をした

そのお礼の電話だった



ユナ「気にしなくていいよ
そんな大したものじゃなかったのに。
逆にごめんね 気を使わせちゃったみたいで…

あ!この前のお菓子も美味しかったよ
ありがとう

え?ガトーショコラ?
うん 好きだよ
えへへ 楽しみだな

うん ありがとう
ウンジュもお疲れ様 またね」




ウンジュとの電話を終えてソファに戻ると、
シカオンニが話しかけてきた




シカ「なんだか凄く楽しそうに笑ってたわね」


ユナ「あ〜ウンジュだったの
この前ちょっとカップケーキのお返ししてね
そのお礼の電話だった」


シカ「あ〜あの子ね」





そう言った後、オンニは横から私に抱きついてきた



ユナ「何?
ふふふ オンニ、やきもち?」


シカ「むぅ〜… ユナは私のものなのに…」


ユナ「ふふ 私はオンニのものだよ
オンニは私のものになってくれる?」




冗談に本音を混ぜて彼女に伝える




シカ「私はユナのものよ?
ユナヤ〜愛してるわ〜」


笑いながらギュッと抱きついてくる彼女の言葉と温もりに胸が高鳴った



ユナ「オンニ 私も愛してるよ…」




ジェシカ… 愛してる




私は彼女をギュッと抱き締め返して一時の幸せに身を委ね、
彼女の温もりを感じながら穏やかな時間を過ごした







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