Book2 s
□羽音の行方
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Jessica side
私はいつも気づくのが遅いの
あなたがずっと私を見つめてくれていたこと
知らずにあなたの大きな愛に守られていたこと
私があなたに触れたくなる理由
あなたの隣が居心地が良い訳
妹への親愛では納まりきれないこの気持ち
気づいたときには手遅れになっていて、
あなたは違う人を見つめてた
私が気づくのがもっと早かったら、
私とあなたは結ばれていたはずなのに…
あの子に注がれるあなたの限りない優しさは、
私の胸を締め付ける
昔の自分が憎い
当たり前のようにあなたの優しさを受け取って
あなたの気持ちを踏みにじっていた自分が