Book2 s

□バカップル 二日酔い
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Jessica side



ううぅ〜〜〜…


頭が痛い…





なんで?
なんでこんな気持ち悪いの?



昨日何したっけ…?




え〜っと昨日は…








あれ?覚えてない…









え〜っと

え〜っと…










ベッドの中で頭痛に耐えながら必死に昨日のことを思い出そうとしていると、
ユナが寝室に入ってきた



ユナ「オンニ?大丈夫?」



ユナは心配そうな声でそう言うと、
ベッドの端に腰掛けて私の頭を優しく撫でる




シカ「ねぇ ユナ
私、昨日のこと全然覚えてないんだけど、何かした?」


そう言うと、ユナは小さく苦笑いした



ユナ「昨日はね 私のドラマの打ち上げにオンニも参加したの」




ドラマの打ち上げ…?



あ〜…




シカ「そうだった 仕事が早く終わって
えっと名前忘れたけど誰かに誘われて…」


ユナ「ねぇ オンニ
電話番号教えてたの?」


シカ「ん?誰に?」


ユナ「その…打ち上げ誘ったオッパに」


シカ「教えてないわ
一緒に仕事してた人に電話かかってきて、
それで半ば強引に参加することになっちゃって…」



まぁユナがいるから行きたくなったのもあったけど…




ユナ「そうなんだ」



ユナはそれを聞くと少し表情を和らげた




シカ「ふふふ 妬いた?」


ユナ「それもだけど… あの人オンニのこと本気で狙ってるんだもん
電話番号教えてたらきっとかなりしつこいタイプだよ
昨日だって大変だったんだから…」


シカ「昨日…?」



え〜っと 昨日は…





そうそう

打ち上げ会場行って、
なんでかすぐにユナとはぐれちゃって…




そうだ

あの人から強引に引っ張られて





シカ「あ〜だからしつこかったのね…」


ユナ「もう!なんでそんな冷静なの!
本当に大変だったんだよ」



ユナがなんでかプンプン怒っている



そんなこと言われても全然覚えてないし…






シカ「でも、きっとユナが助けてくれたんでしょ?
違う?」


ユナ「そりゃそうだけど…」


シカ「覚えてないけど、ありがと」



そう言って、私の頭を撫でていた彼女の手を取り、
手のひらにチュッとキスをした




ユナ「もう… 本当に大変だったんだからね」


シカ「うん ごめんね」




これだけユナがグチグチ言うなんて、
本当に大変だったんだろう




ユナ「オンニ 薬飲む?
気持ち悪いんでしょ?」


シカ「うん 頭痛い…」


ユナ「お薬持って来るね」





ユナはそう言うと、
さっと立ち上がって部屋を出て行った







私、昨日何したのかしら…

ユナがあれだけ大変だったって言うんだから、
何かしでかしたかも…






痛む頭を抱えて携帯に手を伸ばす






え〜っと…昨日はドラマの打ち上げだから…






メンバーの中でドラマ関係者との交友関係が広そうな人物をピックアップする


あぁ…スヨンに聞いてもらおう





スヨンはいろんな業界の人物との交友関係が広いし、
きっと上手く相手から話を聞き出してくれそうな気がする






私は頭痛に耐えてなんとかスヨンに
昨日のユナのドラマの打ち上げで何かやってしまったらしいことと
飲みすぎで何も覚えていないこと
そして、ユナはとても詳細を聞けそうな雰囲気ではないことを伝えた




スヨンからは『何やってんだ』という内容の返信が着たけれど、
それは言われなくとも重々分かっている


「二日酔いで気持ち悪いの
お説教は後で聞くから、とりあえずお願い」
と返信をして再びベッドに潜った












しばらくすると、ユナがおかゆと薬を持ってきてくれた



ユナ「空きっ腹に薬はよくないから
少しでもいいから食べて」


シカ「うん ありがとう
ユナ ごめんね
折角久し振りの二人揃ってのオフなのに…」


ユナ「ううん いいんだ
オンニとこうやってずっと一緒にいられるだけで嬉しいから」



ユナはベッドの端に腰掛けると、
スプーンでおかゆを掬って私の口に運んできた


ユナ「オンニ あ〜ん」


シカ「あ〜ん」





ユナにおかゆを食べさせてもらった後、
薬を飲んでまた少し眠った







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