Book2 s

□バカップル 嫉妬心
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YoonA side





オンニ達から新居祝いの贈り物をもらった後、
みんなで飲み物を持ち円になって座る
イム家を代表して私が乾杯を行うことになった



ユナ「じゃあ、新居祝いカンパーイ!」


スヨン「あはは なんじゃそりゃ
まあいいや カンパーイ!!」


『カンパーイ!!!』





それから食べ物を摘みながらいつものようにわいわいおしゃべりしていると、
インターフォンが鳴った





ユナ「はいは〜い」


「結婚おめでとう!新居祝いに来たわよ〜」


ユナ「あ!オンニ!ありがとうございます!!」



インターフォンの画面に映っていたのは、
この間までドラマで共演していた共演者の方3人だった




*****


女性MC「あら この前のドラマの共演者ね!」


男性MC「相手役の方もいらっしゃいますね」



*****



ユナ「今開けますね〜」



そんなやり取りをしていると、シカオンニが私の傍に来て尋ねてきた




シカ「ユナ、誰?」


ユナ「この前までドラマで共演してたオンニ2人と相手役だったオッパだよ」


シカ「相手役…?
そう…」



オンニはなぜか考え込むような動作をした後、
私の服の袖をキュッと握り締めた




ユナ「オンニ?どうしたの?」


シカ「ん… なんでもない」


ユナ「そう…?何かあったらすぐ言ってね」


シカ「うん…」



オンニの頭を軽く撫でると、
彼女は少し潤んだ目をして私を見上げた




ユナ「ちょ…オンニ
その格好で上目遣いはやめて」


シカ「ん…? ふふ
ドキッとした?」


ユナ「するに決まってるじゃん
こんな可愛いオンニに見つめられたらさ

向こうでキスする…?」




正面からまだエプロンをつけたままのオンニの腰を抱き、
ゲストルームにちらっと視線を投げた後、オンニの目を見てそう言うと、
彼女は顔を真っ赤にした




シカ「もうっ!
ユナの馬鹿…」


ユナ「ん?それはここでしてもいいってこと?」




笑顔でそう言って顔を徐々に近づけていると、
近くで悲鳴が上がった





女優1「やだっ!ラブシーンの真っ最中だわ〜」


女優2「あははっ これが新婚なのね〜」




共演者のオンニ達の登場にシカオンニが驚き、
「キャッ」と声を上げて縮こまりながら私に抱きついてきた




ユナ「あ、オンニ達こんばんは〜
来てくださってありがとうございます」



私も内心ちょっと驚いていたけれど、
なんとか平常心を保ってご挨拶した




女優2「おめでとう はい、これ
3人からのお祝いよ」



オンニがくれたのはとても可愛らしい置物だった




ユナ「ありがとうございます
可愛い!」



私に抱きついたまま顔をお客さんに向けて
事の成り行きを見守っていたシカオンニも、
私から少し離れてオンニ達にお礼を言い、3人に軽くハグをしていた




むっ…!
オッパにまでハグするなんて

オッパがオンニのこと好きになったらどうするの





ちょっと嫉妬心が燃え上がりながらオッパにハグするシカオンニを見つめていると、
女優のオンニが私を見て笑った



女優1「ユナ、そんな顔もするのね
嫉妬してますって顔に書いてあるわよ」


ユナ「え? あはは…」



ハグを終えたシカオンニがこちらを不思議そうに見ていたけれど笑って誤魔化し、
彼女の手を取って近くに引き寄せた




ユナ「オンニ達、どうぞゆっくりしてくださいね
オッパもありがとうございます
ふふふ 男性一人だからハーレムだね」


オッパ「はは なんだか怖いな」


女優2「少女時代みんなと飲めるなんてもうないわよ
皆に自慢できるじゃない」


オッパ「あはは まあそうですね」




*****


男性MC「確かにこの状況はもう二度とないでしょうね」


女性MC「少女時代と女優さんに囲まれるなんて贅沢ね〜」


*****




オンニ達3人がメンバーの方に向かうのを見届けていると、
シカオンニにバシッと後ろから叩かれた




シカ「もう! ユナのせいで恥ずかしい思いしちゃったじゃない」


ユナ「いいじゃん 夫婦なんだし」


シカ「そういう問題じゃないの!」




ちょっと恥ずかしくてプンプンしてるオンニと手を繋ぎ、
みんなが座っているところに向かおうとしたら、
またインターフォンが鳴った






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