Book2 s

□バカップル 酔い醒まし
1ページ/5ページ

Jessica side



ユナと誓いのキスをした後散々からかわれ、
恥ずかしくてキッチンへと逃げ込んだ



あ〜もう
私も酔ってるのかしら?

雰囲気に飲まれて人前でキスするなんて…




パタパタと手で赤くなった顔を扇ぎながら、
ミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出す




ちょっと酔いを醒ましてから戻ろ




キッチンのシンクにもたれ掛かりながらのんびりと水を飲んでいると、
空のお皿を持ったティファニーがやってきた




パニ「ジェシー大丈夫?
結構飲んだでしょ」


シカ「いつもより飲んでるけど、大丈夫よ
ちょっと酔いを醒ましてるだけ」


パニ「そう」




ティファニーは安心したように微笑んだ後、
シンクにお皿を置いた



シカ「片付けは後でいいわよ
皆でまとめてやればいいわ」


パニ「それもそうね」




お皿を洗おうと水を出し始めていたティファニーにそう言うと、
彼女は水を止めてタオルで手を拭いた

そして、私の方に向き直り、
真剣な顔でじっと私を見つめる





シカ「…何?」


いきなり深刻そうな雰囲気を出すティファニーに思わず構えてしまう




パニ「ジェシーが呼んだの?」


シカ「え?」


パニ「オッパ…」


シカ「あぁ…」




なんだ…
そのことか…




シカ「呼んでないわ

あいつが勝手に連れてきたの
…勝手についてきたのかもしれないけど…」


パニ「ユナはなんて?」


シカ「…ちょっと気にしてるみたい」


パニ「そう…

皆も心配してるわ
オッパに二人の仲を見せつけたくてユナを煽ってるみたい」


シカ「そう…」


パニ「ねぇ 今もオッパから何か言われてるの?」


シカ「ううん
全然連絡取ってなかったし、
今日来てからもろくに話してないわ」


パニ「オッパにはユナとのこと…」


シカ「言ってないわ
言ってないけど、もう3年経ったのよ?
いい加減向こうも吹っ切れてるわよ」


パニ「そう?そうだといいけど…」


シカ「そうよ
それに何言われても状況は変わらない
私は何があってもユナとずっと一緒にいるわ」


パニ「…ふふっ
ジェシーの口からそんな言葉聞けるなんて」


シカ「あ〜…今の忘れて
私やっぱり酔ってるみたいだわ」


パニ「ふふ ユナに?」


シカ「もう!」




ティファニーとそんなことを話していたら、
ユナがキッチンを覗きにやってきた




ユナ「シカオンニ 大丈夫?
酔っちゃった?」


シカ「大丈夫よ ちょっと酔いを醒ましてただけ」


ユナ「あ、パニオンニ
戻ってこないからテヨンオンニが心配してるよ?」


パニ「ふふふ うちの旦那様も心配性だから
じゃあ私は戻るわ
ユナ、ジェシーを頼んだわよ
酔ってるみたいだから ユナに」


シカ「ちょっと、パニ!」


パニ「ふふふ じゃあね〜」





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ