Book2 s

□バカップル 私の可愛い眠り姫
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YoonA side




新居祝いを終えてからの約1週間は
ドラマ撮影のためそれまで控えていた雑誌やブランドモデルの仕事、
そして、日本へのドラマの宣伝活動のためにまた少し忙しくなっていた


でも、それらを終えればスケジュールはシカオンニと都合を合わせやすいものになるし、
当分は甘々な結婚生活に集中できる

ここ1週間ほどのシカオンニ不足を耐えながら、
私は仕事を頑張っていた











今日は夕方までの仕事を終えた後、
地方で行われているバラエティー番組の収録に遅れて参加する

この番組には“YoonSic夫婦”としてゲスト出演することになっていて、
シカオンニが今日の朝からその収録に参加していた


因みに収録は二日に渡って行われる上に遠方だから、
今日は収録場所に近いホテルに泊まることになっている



久し振りにオンニとゆっくり夜を過ごせる…!



私は愛しいお嫁さんの恥ずかしそうな笑顔を思い浮かべ、
顔のニヤニヤ笑いを抑えきれないまま収録に向かっていた
















男MC「おっ!ユナさんが今到着しました〜!」


男1「おぉ〜!こんにちは〜!!」


女MC「ユナヤ〜待ってたわよ!」


ユナ「あはは オンニ〜お久しぶりです
オッパ達もこんにちは〜
遅れて申し訳ありません」


女MC「あっちで奥さんも頑張ってるわよ」




遅れて収録に合流すると、
今は出演者みんなで晩ご飯を作っているみたいで、
それぞれ役割分担して様々な場所に散らばって調理が行われていた




ユナ「あ、じゃあ私奥さんのところ行ってきますね」


男2「ユナヤ〜奥さんの料理の腕前、見てると不安だぞ」


ユナ「うちの奥さん料理上手になったんですよ
最近カレーとか作ってくれるんですから」


女1「今は腕を上げてる途中なのよ
いいじゃない まだ若いんだし」


ユナ「結婚してからお料理勉強してくれてるから、
これからどんどん上手くなるんですよ
私も一緒に勉強中ですから」


女MC「あら〜お熱いわね〜」


ユナ「あはは
オンニ、独身だから羨ましいでしょ?」


女1「うるさいわ!」




もう知った仲で仲の良い出演者の皆と軽口をたたいた後、
私はオンニの元へ向かった




















シカオンニは少し難しい顔をしながら
真剣な様子で野菜を切っていた

その割に切った野菜たちはだいぶ形が不揃いだったけれど、
そんな不器用なところすら愛おしい


私は少し離れた場所から隠れてオンニの姿を見つめた後、
少しずつ静かに近づいていった




しばらくした後、野菜を切り終わったらしいシカオンニは、
近くにいた芸人のオンニに次の作業を聞いて鍋の準備を始めた

大きくて重そうな鍋を一生懸命に運ぼうとしている




私はシカオンニの後ろから近づき、
オンニの背中側からオンニの持っていた鍋を持った




シカ「キャッ!!」


女2「え!?何っ?

あっ、ユナか〜 いらっしゃ〜い」


ユナ「こんにちはー!
遅くなってごめんなさい」


そう言って、鍋を持ったまま腕の中のオンニの耳に軽くキスをした



シカ「キャッ ちょっとユナっ」


ユナ「ふふふ ほら、オンニ
早くご飯の準備しよ
お腹すいた〜」



トコトコと二人で鍋を持って移動する



女2「おいっ そこのバカップル!
鍋は一人で持てるでしょ
一人はこっちで準備しなさい」


シカ「あははっ
だって、ユナ」


ユナ「え〜!折角オンニのところに来たのに〜」


女ドル1「あはは 本当にバカップルですね」


シカ「じゃあユナがお鍋持って行ってね」


ユナ「ははは そうなると思った
じゃあ、ジェシカ また後でね」



シカオンニの頬にキスをした後、鍋を持って移動する
オンニがなんか叫んでいたけれど笑って無視した



ふふふ…オンニ可愛いな〜






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