Book2 s

□バカップル もう一人の私
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Jessica side



ユンとジェシーがうちに来てから2日目



今日は音楽番組の収録

メンバーが会いたいって言っていたから、
私達はユンとジェシーをケージに入れて収録に来ていた





ユナ「ユン!あっちでボール拾いしよう
おいで」


ユン『ワンワンッ!』


ユリ「私も行く!」


ヒョヨン「あ、私も!」


ソヒョン「じゃあ私も」


ユナはユンをリードに繋いだ後、
メンバー数人と楽屋を出て行った




パニ「ジェシー、ジェシーは?」


シカ「は?」


パニ「ふふふ やだ、なんかややこしいわね
猫のジェシーは?」


シカ「あぁ… ケージの中で寝てるわ」


テヨン「ジェシーは相変わらずよく寝る子だね」


パニ「でも、折角だから抱っこしたいな〜
ちょっと出してもいい?」


シカ「いいけど、あんまり相手してくれないと思うわよ?」


パニ「抱っこするだけだからいいの
ジェシーがお昼寝好きなのは十分わかってるから」



ティファニーはニコニコして嬉しそうにジェシーをケージから出した後、
椅子に座って膝の上で優しく抱っこした




*****

女性MC「ティファニーさんは普段ジェシカさんをジェシーって呼んでるみたいだから、
そりゃややこしいわね」


男性MC「ジェシカさんとジェシーはなんとなく雰囲気も似てますね」


*****



ソニ「相変わらず美人さんね」


パニ「だよね ふふふ」




ティファニーがジェシーを優しく撫でながら寝かせていると、
スヨンがジェシーに近づいて小さく呟いた



スヨン「いいな〜私も抱っこしたい…」


パニ「ふふふ それは難しいかも」


スヨン「なんで?」


パニ「ジェシーは少し気難しいの
初めての人には簡単に触らせてくれないわ」


テヨン「私も初めて抱っこしようとしたとき、
『シャーッ!』って威嚇されたんだよ
今はそんなことないけどね」


スヨン「え〜っ…抱っこしたかったのに…」


ソニ「今日中には無理じゃない?」




そんなやり取りを聞いて私は驚いた




シカ「そうなの?」


パニ「え?何が?」


シカ「ジェシーが抱っこさせてくれないって」


パニ「そうよ
今まで会ってその日に抱っこできたのは、
飼い主のオンニ達くらいらしいし」


シカ「そうなの?
うちじゃ全然そんな感じしなかったけど」


パニ「え?初日から抱っこしてたの?」


シカ「っていうか、ジェシーが勝手に私の膝にきてたの」


テヨン「え?そうなの!?
それかなりレアだよ」


パニ「ジェシー凄いわ!
さすがジェシーの名前の由来主ね!」


シカ「ユナも遊ぶ相手はあんまりしてもらえなかったみたいだけど、
普通に撫でたり抱っこしてたけど」


スヨン「え〜っ二人ともずるい!
でも、そしたら私も大丈夫かも!
パニ、私も抱っこさせて?」


パニ「大丈夫〜?
眠そうだし、今そんなに機嫌良くないかもよ?」


スヨン「大丈夫!シカの扱いで慣れてるから」


シカ「何よそれ」




テヨンとソニはスヨンの言葉に爆笑していた




スヨン「ジェシー、ほらおいで〜?」



スヨンはニコニコしながらジェシーにそう声をかけていたけれど、
案の定ジェシーはスヨンを無視して寝続けていた



スヨン「シカ、ジェシーのおやつは?
おやつ見せたら起きるかも!」


パニ「ふふふ それはどうかしら」


テヨン「ジェシーは食欲より睡眠欲の子なの
だから、たぶんおやつも無駄だと思うな〜」


スヨン「え〜っ!おやつもダメなの?」


ソニ「スヨン、大人しく諦めなさい
こういうときは何やっても無駄だってジェシカで学んでるでしょ?」


スヨン「そっか そうだね…」


シカ「それで納得するのがなんか気に食わないんだけど」





そんなことをやっていたら、
外で遊んできたらしいユナ達が笑い声を上げながら戻ってきた







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