Book3 t2

□ソシクエ 旅立ち
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ソニョシデクエスト
その1










ある日
勇者テヨンが町を歩いていると、
町にお触れが出ていた



テヨン「…なになに…
“山奥の魔法の城にいる魔王を倒してくれる勇気ある者を求む。
倒した者には褒美として10億ソシ(ソシ国通貨単位)を与える。”

10億!?
なんですと!?」


この魔王倒しはそんなに賞金かかってたのか!
なんとなく話には聞いていたけど、まさかこれほどだったとは…
こんなにお金があったら家族を楽させられるな






勇者テヨンは毎日働きづめの両親のために、
この魔王倒しに挑むことにした









テヨン「魔王のところ行く前に経験値あげてレベルアップしとかないと…」


まず、親に装備を買うためのお金を貸してもらい、
最低限の装備を揃えた



武器はひのきのぼう
つまり、棒切れだけど仕方ない

これで倒せる相手を倒して地道に稼ぐしかないか…










町から一歩外に出ると、
すぐにモンスターが襲いかかってきた

しかし、そのモンスターは、
ぽっちゃりしてゼリーみたいにぷよぷよしてる可愛らしい敵だった


テヨン「何このモンスター
ゼリーみたい!
可愛い!!」



勇者テヨンはそのゼリー似のモンスターが気に入り、
その後の道中ではゼリーモンスターを選んで倒していった







しかし、しばらく経ってはたと気がついた

ゼリー似モンスターは見た目可愛いけれど、
獲得できる経験値が少なく、
さらにお金も持っていない


しまった…
つい可愛いものに目がくらんでしまった

しかも、そのモンスターをかたどったぬいぐるみなんかもついつい道具屋で買ってしまい、
毎日そのぬいぐるみを抱き締めて旅しながらモンスター倒しなんかやっていた



テヨン「むむむっ…
こんなことやってたら、
魔王のところ行く頃にはヨボヨボのお年寄りになっちゃう

でも、一人じゃ強いやつ何匹も相手するのキツイしな〜」



そこで、勇者テヨンは隣町に行き、
仲間になってくれる人を探すことにしたのだった







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