Book3 t2

□ソシクエ 勇者の特権
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ソニョシデクエスト
その4





勇者テヨンは商人スヨン、魔法戦士ユナという仲間と旅をすることになった



スヨン「う〜ん…まずはある程度装備揃えとかないとね
テヨン、あんた持ち金は?」


テヨン「さっきやくそう買ったし、あんまりないんだ…」


ユナ「私もあんまり持ってない…」


スヨン「というより、ユナはお金気にしたことないでしょ?
いつもあんたに惚れたやつが貢いでるし」


ユナ「違うよ、オンニ あれは余ったからくれるって…」


スヨン「あ〜はいはい
そういうことにしとくわ

そうだ!何か売れる持ち物は?持ってる?」




みんな自分の道具袋を覗いたけれど、
お金になりそうなものはなかった





スヨン「かといってこの近くの森のモンスターは強いから、
このままの装備で外に出るわけにもいかないし…

仕方ない… 必殺技を使うしかないわね」


テヨン「必殺技!?
そんなのあるの?」


スヨン「そうよ テヨン
これはあんたがいるからできる必殺技なの
腹から声出して元気よくやりなさい」



それからスヨンはテヨンとユナに必殺技を伝授した


















そして、ついに必殺技を使い始める勇者テヨン一行…



民家のドアをいきなり開け、
「ごめんください!勇者テヨンです!」
そう叫んでズカズカとみんなで家に入る



ユナがその美形で住人の視線を集め、住人に優しく話しかけているその隙に、
テヨンとスヨンが家の中のツボを割り、クローゼットを開けて使えるものを物色する





ガシャン(壺を割る音)


パタンッ(クローゼットを開ける音)


スヨン「ぬののふくがあった!」




ガシャン

ガシャン


テヨン「やくそうがあったよ!」





パタンッ







スヨン「よし このうちはだいたいこんなもんね
次行くわよ!」










そして、次の民家でも…


テヨン「ごめんください!勇者テヨンです!!」



ドカドカドカ…



ガシャン

ガシャン


パタンッ



ガシャン


パタンッ

パタンッ







テヨン「ねぇ…スヨン
これって盗賊と違うの?」


スヨン「家に入るときにちゃんと名乗ってるでしょ
それにあんたは勇者なんだからいいの

深く考えたら負けよ
何も考えずただアイテムを探すことに徹しなさい」


テヨン「うん わかった…」





その後も町中の民家に「ごめんください!勇者テヨンです!!」
と叫びながら押し入るテヨン盗賊…ゲフンゲフンッ…勇者一行


武器屋や道具屋の裏口からも押し入り、
お店の商品箱も漁った




スヨン「ちっ!なんで商品箱のくせにステテコパンツしか入ってないのよ」


ユナ「スヨンオンニ タダでもらってるんだからそれは言っちゃダメだよ」








そうしてその日のうちに町の全ての家に押し入り、アイテムを得ていった






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