Book4 t3
□ソシクエ 名前
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勇者テヨン一行は魔王のもとへ向かうにあたっての情報を集めるため、
森を抜けて見つけた町へと向かった
テヨン「まず装備買おうねっ！」
町に着いた途端、お店を探して走り出そうとする網タイツテヨン
しかし、テヨンは網タイツとセットになって履いていた慣れないハイヒールのせいで、
小さな石ころに躓いて町の真ん中で派手にこけた
テヨン「あぅっ！」
こてっ
ズザザーーッ
町の真ん中にいきなり網タイツの子が頭からスライディングしてきたことで、
周辺の人たちは驚いて一斉に彼女を凝視する
テヨンは恥ずかしさのあまり顔を上げられず、そのままうつぶせで死んだふりをした
スヨン「何してんのあいつ…
余計目立ってんじゃん」
ユナ「あはははははっ
お腹痛いっ テヨンオンニのせいでお腹痛いっ！」
余計に状況を悪化させているテヨンに憐みの目を向けるスヨンと、爆笑するユナ
すると、二人を追い越してヒョヨンがテヨンのもとに向かった
ヒョヨンはテヨンの傍に立ち、
「ほらっ 早く立ちな
町の真ん中で邪魔になってんじゃん」
そう言って未だ死んだふりを続けるテヨンの手を取る
テヨン「ぐすぐすっ…ヒョヨナ…
わだち…わだち…っ」
ヒョ「言い訳はいいから早く立つ」
ヒョヨンに促され、泣きながら彼女の手を取って立ち上がるテヨン
ヒョヨンは立ち上がったテヨンの頭を優しくポンポンッと叩いて慰める
しかし、二人は気づいていなかった
ヒョヨンがテヨンの傍に来たことで、余計に目立ってしまっていることに
町人A「ﾋｿﾋｿ…あの子達、網タイツとステテコ履いてるわよ…」
町人B「いやね…変態かしら…ﾋｿﾋｿ…」
二人が美しい友情を深めていく一方で、余計に混乱を極めるオーディエンス
スヨン「ヒョヨナ…
これであんたも世間的にピョンテロの仲間入りだよ…」
ユナ「ぐはぁっ！く、くるしい！
あはははははっ もうだめ！笑い死にしちゃう！
あははははっ！ スヨンオンニ、私もう死んじゃいそう…！」
笑い過ぎて死にそうになっているユナの頭を叩いて黙らせ、スヨンは慌てて二人を回収する
4人は走って村の入り口付近に戻って宿に駆け込み、町の人たちが落ち着くまで身をひそめることにした