Book4 t3

□ソシみて Red or Pink 7
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TaeYeon side



夏休みの前半のある日
私はティファニーと喫茶店の近くで待ち合わせ、二人でリリアンに向かうことにした


パニ「あ、テヨナ〜!お待たせっ」



私の姿を見つけて笑顔で小走りにかけよってくる彼女
今日初めて袖を通したらしい制服が初々しくて可愛さが増している
ティファニーを見つけるとデフォルト仕様になっている私の頬のゆるみについては、もう隠すのを止めた


パニ「今日はありがとう
夏休みなのにわざわざ見学に連れて行ってくれるなんて」


テヨ「ううん、全然大丈夫だよ
特に予定はなかったから
編入前にリリアンの雰囲気を知っておいた方が気持ち的にも楽だと思うし」


パニ「へへっ ありがとう」


ティファニーと連絡先を交換してから、私達は毎日連絡を取り合っていた
さらに私は毎日喫茶店に通い、
朝から宿題をこなしながらバイト中の彼女を時々盗み見ている
ティファニーはバイトが終わると私の隣に座り、
彼女がリリアンに在籍していなかった高等部1年の最初の頃の範囲について一緒に勉強した

朝から晩まで勉強漬けのような日々だけれど、驚くほど苦痛ではない
寧ろ早く喫茶店に勉強に行きたくて早起きしてしまう始末
おかげで私は夏休みの宿題をここ一週間ほどで半分以上終えてしまっていた



待ち合わせ場所に走ってきたせいで少し乱れた前髪を直してあげると、
ティファニーははにかむように笑い、それから小さくスカートの裾を持ち上げて私を見た


パニ「へへへっ 制服、似合うかな?」


テヨ「ふふっ すっごく似合ってる」



リリアンの制服ってこんなに可愛かったんだ
そんな風に思ってしまうくらいの可愛さだった
ティファニーをリリアンの制服のモデルにしたら入学希望者が倍増するんじゃないだろうか


声には出さずに心の中でそうゴチる
毎日のように新鮮なティファニーの可愛さを感じているけれど、
あんまり言い過ぎると気持ち悪がられるとソニに注意されたこともあり、
私は心の中で盛大な賛辞を贈った


心の中の声の100分の1ほどの感想を声に出してティファニーに伝えた後、
私達はバスで移動し、リリアンに向かった



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