陽と月の宴

□いつも恋して
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春の気持ちのいい風が通り抜ける。ここは、上田城の桜の見える場所。そこである者が悩んでいた。
「むぅ〜ん、どうしたものでござろう………」悩んでいたのは上田城城主、真田幸村であった。
「よっと、だーんな!どうしたの?浮かない顔しちゃって。らしくないよ。」とそこへ現れたのは幸村へ仕える忍、佐助である。佐助は幸村が悩んで
いる理由に察しがつき、ニヤニヤと笑い出す。
「もしかして、恋患い?」
「そ、そう……かもしれぬ…」とあっさり認めるとは露ほども考えていなかった佐助は「あーやっぱり破廉恥っていうよね〜……ってマジで!?俺様応援しちゃう!」と調子外れな事をいいだした。
「お相手は?」「ま……む…の」「へっ?」「だっ、だから政宗殿!」「ふ〜ん。やっぱりね〜、いつかこうなると思ってたよ〜。」(ここは一肌脱ぐしかない!!)「呼んでくるよ。竜の旦那」「へっ?」「だーかーらー、奥州まで行って連れてくるよ。」「ほ、本当かぁ!」「うん。じゃあ、ちょっと待っててね!」「うむ!気を付けるんだぞ、佐助!」「うん。行ってきまーす。っと」

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