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□第2話 不思議な刀
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花音と日番谷は十二番隊へ来ていた。


「十番隊隊長、日番谷だ。」


日番谷は扉の前でそう告げる。

しかし、一向に返事が返ってくる様子がなかったので、扉に手をかけた。


「…人がいないのに君たちは勝手に入るのかネ?」


振り返ると、後ろには十二番隊隊長・涅マユリとその副隊長・涅ネムが立っていた。


うおおおおお!!
ネムかっわいい!!!!!


またしても花音の脳内は興奮状態に陥ろうとしている。


涅は花音をジロリと見下ろし、納得したような表情を見せた。


「ははぁ…異世界から来たか」


「ああ。何者なのかわかるか?」


日番谷と涅は同時に花音を見る。


その様子に花音はビクりとした。


「ふーむ…。しかし私は君に興味がないのだよ」


「…そう言うと思った。だって、石田雨竜のときもそうだったし」


「え?石田雨竜?誰だねそれは。私は会ったことがないのだが」


「え!?」


そんなはずは…!?

だってクインシーは全て実験したからって興味ないとか言ってたし…。


ん?まさか…まだ一護達が来てない頃の尸魂界!?


それを確かめるために 、花音は恐る恐る口を開く


「あの…十三番隊の朽木ルキアさんって…現世にまだいるんですか?」


「「!?」」


涅と日番谷はその言葉を聞き、目を見開く。


「お前…朽木ルキアも知ってるのか…?」


日番谷は若干動揺しているのか声を震わせていた。


「ふむ…。"現世"とも言ったね?君は一体私達の世界をどこまで知っているのかネ?」


…どうしよう。
本当の事話すべき?

うち…は……

話したほうがいい気がする…


「えっと…全てです…。隊長、副隊長はもちろん、鬼道や斬魄刀も。そして…これから起こる未来も」


「未来…だと?」


日番谷は眉間にしわを寄せる。


「はい…。たぶんですが」



…信じるわけないよねー。



しばらく三人の間で沈黙が流れた。


しかしすぐにその沈黙はなくなった。
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