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□第18話 過去・零番隊
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そろそろ…零番隊の隊員を見つけないと。


本当は、護廷十三隊の中から選ぶのが一番手っ取り早いんだろうけど、うちは……


「おーい銀嶺いるー?っていた…」


「なんだ、花音。大声を出すでない」


「ご、ごめん…。あのね、うちしばらく旅に出る!んじゃ!」


「は!?ちょっと、待つのじゃ!花音ーーっ!!」


銀嶺に追いつかれないよう、廊下でも瞬歩で逃げた。
















「さて、どうしようかな…」


瀞霊廷から無事脱出(誰にも見られてないことを確認してから、霊番隊隊長羽織を着て、門を開けてもらった)し、花音は留魂街で一番治安の悪い"更木"へ来ていた。


花音が幼い頃にいた地域とは違い、店すらもない治安の悪い場所。


だけど、すぐとなりの地域には店がある。だから、もしかしたら……いるかもしれないと思って。


霊力が高い子は、お腹が空いてしまう。

そして、それがもし子供ならばお金を持っていない為、盗みがしやすい治安の悪い場所にいることが多いのだ。


…うちも、そうだったしね。


少し昔を思い出して苦笑いが漏れる。


ドカン!!

「!」

その時、何かを思いっきり蹴ったような音がした。


「ま…さ……か……」


花音は急いで音のした方へと移動すると、大人が八人がかりで子供四人に暴行をしている光景が目に入った。


「………え?」



『てめぇら勝手に商品盗んでんじゃねぇよ!!』

『わざわざ隣町まできたらバレないって?はっ残念だったなぁ!バレバレなんだよっ!』


男はそう言うと、四人のうち
ただ一人の女の子を思いっきり蹴った。


『……か、はっ!』


それを見かねた目つきの悪そうな男の子が、クソっと舌打ちしながら言い放った。


『俺たちの友達に何してくれてるんだよ!』

『ああん!?てめぇらがもの盗んでっからだろ!でしゃばんなよガキが』


反抗したせいで、大人たちの怒りが上がり、今度は三人でその男の子に暴行をする。


ドカッ!バコッ!

『…っ、ああ!!!』


その男の子が殴られていると、嫌な音…ポキッとたくさん響き、しばらくしてその男の子は気を失ってしまった。


『う…あああ…』


可愛い顔をしている男の子は、恐怖で怯え、もはや立てなくなってしまっている。


そんな中、


『おい…てめぇら謝れよ!』


一人の男の子が大人たちを睨みつけてそう言い放った。
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