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□第2話 不思議な刀
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「…うっ…」


目ご覚めたとたん、太陽が目に入り込んできた。


と同時に言葉を失う。


「な、に…これ…」


日番谷の自室が、大きな雪と氷で覆われていた。


やばっ…!
無意識の時にやっちゃったのかな…。


とそこへ、突然扉が開いて血相を変えた日番谷が勢いよく飛び出してきた。


「おいっ!なんか…今霊圧がっ…な!??」


日番谷は部屋の散状に驚き、目を見開く。


「ごめん…。起きたらこうなってて…」


「起きたらってまさかお前…昨日の剣に……斬魄刀の……名を聞いたのか?」


「うん…」


「それにお前、霊圧が…昨日より上がってるぞ…」


「それはね…なんかね、うち…無意識に霊圧を押さえ込んでたんだって」


…なんだと?


「…くっ」


霊圧が上がったにしても…

これは隊長格…いや、それ以上のもの…。


日番谷はポタリと汗を流した。


「おい静川!とりあえず霊圧を下げろ」


「あ、うん…ごめん」


花音は霊圧をコントロールして、並の霊圧まで落とした


日番谷はようやく緊張が解け、ほっと溜息をはく。



カンカンカン!!



『隊長、副隊長に通達!! 只今より臨時隊首会を招集!繰り返す…』




…隊首会?



「たぶん、お前についてどうするかだ。俺が一番隊に伝えたからな。…行くぞ」


「あっ…うん」


二人は一番隊へと向かった。






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一番隊隊舎

招集命令ですでに集まっており、隊長、副隊長らが向かい合って整列をしていた。


うわぁぁ…!

護廷十三隊大集合じゃん!

つか、総隊長怖っ!


「…これより、異世界から来た者の対処を発表する」


総隊長が重々しく口を開いた。


そのとたん、隊長らはビシッと姿勢が正しくなる。


「静川花音…こちらへ来なさい」


「はっはい!」


いきなり呼ばれた花音は慌てて返事をし、総隊長の隣へと移動した。


その時、花音を見て、砕蜂、京楽、浮竹、卯ノ花、藍染、市丸、朽木がピクンとわずかに反応する。


「…?」


なんだろ?

うち何か変な歩き方だった?


総隊長がこっちを見てきたのでビシッと姿勢が整った。


「…こやつには護廷十三隊の死神
として働いてもらう」


「…えっ?」


処罰…じゃないの?


「何じゃ?不満か?」


「いっ…いえっ!そんなっ!むしろ光栄ですっ…!」


「…問題はどの隊につくかじゃ。うむ、最初にこやつを拾った… 日番谷の隊・十番所属にしようかと思うが…どうかの?」


山本は花音を見る。


「はっはい!大丈夫です!」


「…そうか。日番谷はどうじゃ?」


「…特に問題はねぇ」


二人とも同意したので、所属は十番隊に決定となった。
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