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□第4話 修行2日目
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*双極の丘*

「けんちゃんっ!かのるん来たよーっ!!」

「何っ!?やっと来たか…」

「……やっとって…うちかなり早く来たんだけど!?」

朝起きてからまだ30分しかたってないし、しかも朝ごはん食べてないんだけど!

そんな花音にやちるがニコニコしながら言った。


「けんちゃんね、かのるんとの勝負が楽しみすぎてね、昨日の夜からここにいるんだよ〜!」

………マジすか。


「じゃあやろうぜ!」


あっけに取られている花音に向かって、剣八はいきなり斬魄刀を振り下ろす。

花音はそれに即座に反応し、雪晶色花で受け流した。

「……ほぉ〜。やるじゃねぇか」

「いきなりやるなんてずるっ!!」

「ハハッ!きっちり受け流せてんじゃねぇか」

「当たり前!!バカにしないでよ!」


花音は剣八に雪晶色花で斬りかかる。……そのとき、


『花音っ!』

「……!?雪晶色花!?」

突然目の前が真っ暗になり、花音の意識は雪晶色花の中へと入り込んだ。

『私の…力を…解放してください…!』

雪晶色花が放った白い光によって花音の意識はまた外へと戻される。

そして、剣八を斬りかかろうとした瞬間…

「……吹き舞れ!雪晶色花!」

花音がそう唱えると、雪晶色花は雪を纏って白くなり、剣先から氷の花のようなものが出てきた。

「何…!?始解だと!?」


目を見開いている剣八。

そんな剣八に氷の花は容赦無く突き刺さっていく。

「………ぁっ」

氷の花はもうスピードでかかってきたので、そのまま身体に受け止めてしまった。

「けんちゃん!?」

心配したやちるは剣八の名前を叫ぶ。しかし剣八は


「来るな!やちる。これは…面白れぇ…!」


ニヤリと笑ってからゆっくりと立ち上がった。



「てめぇのその斬魄刀…氷雪系か」

「そうみたい。ほらっ!ちゃんと次構えてよ!………藍染に勝つために引き受けたんだから………」

「あ?」

最後のほうが聞き取れなかった剣八は、花音にもう一度聞き返した。

「…いや、なんでもない」


やばっ…口滑った…


「そうか。まぁどーでもいーんだがな!!」


剣八はさらっと花音の言葉を流す。


相手が剣八でよかったー…


「藍染……?」

「!?」


藍染と呟いたのはやちる。



やちるには聞こえてた!?



やっば!!!!どうしよう!!でもやちるはこのことに気づいてないっぽいから大丈夫だよね!?

花音は内心焦りながら更木の刀を避けていく。

「おい…よそみしてんじゃねぇ!本気だせ!」

カキイイイン!

剣八と花音の斬魄刀がぶつかり合った。

……花音が抑えられ気味だ。
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