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□第8話 雪晶色花の想い
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五番隊


「失礼します。十番隊三席、静川花音です」


「…あぁ、静川君か。入ってきたまえ」


……自分から呼んでおいてなにそれ


中へと入っていくとー…




藍染と先ほどまで話していた市丸がいた。





この二人ってことは……


やっぱりあまりいい状況じゃないね





「……桃は?」


花音は藍染を睨みながら尋ねた。


「雛森君なら、たぶん十番隊へ行っているよ」


「…十番隊に、何か仕掛けてたりしてないよね?」


思わず雪晶色花を手にする。


「まさか。今はまだしてないさ」


藍染はにこりとしながら言った。


「藍染はん、花音ちゃんは四十六室の事実、知ってはるみたいですよ?」


「そうか…。では、私の斬魄刀を解放しなくては…」


藍染は鏡花水月を手にした。


「…っ!!」


鏡花水月の解放……すなわち、催眠の儀式!!


藍染は鏡花水月を解放しようと、刀を花音に向けた。


「吹き舞れ!雪晶色花!」


花音はとっさに雪晶色花を解放する。が、


「無駄や。こうしたってことは、鏡花水月の本当の能力をわかってはるんやろ?」


そう、知ってるよ…。

護廷隊には流水系って知られてるけど、本当は…



完全催眠ってこと。





でもね、私の雪晶色花だって…





花音は意識を雪晶色花に集中させる。





…お願い。出てきて!!
雪晶色花っ!!!!!!



「正気かいなぁ、花音ちゃん。まさか、斬魄刀を具現化させようとしてるわけやないよな?」


斬魄刀の具現化は具象化と違い、頭の中じゃなくて現実に出すため、普通はできるようになるまでに10年はかかってしまう。


けど、今はこれしかない。


花音は今ある自分の霊力全てを、雪晶色花に集中させた。すると………




ボンッ!!!






「はぁっ……はぁっ……雪晶、色花………」


白くて長い髪に、空のような水色の瞳。純白で透き通っている真っ白な衣服に身を包んでいる雪晶色花がそこに立っていた。


「う、そやろ…藍染はん……」


側で見ていたギンたちは目を見開いて驚く。


「………」


藍染は鏡花水月を鞘に戻し、雪晶色花をまじまじと観察する。


…まるで、何かを探っているように。
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