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□第11話 彼女の謎
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一護たちside
流魂街
一護たちは、志波空鶴の家の練式場で霊力をこめる練習をしていた。
「織姫殿!おお!なかなかスジが良いですぞ!」
織姫の霊力の込め方をほめる金彦、銀彦。
「石田殿!おお!えらく細いが形にはなっていますな!」
ちょっと文句を言われつつ、一応褒められている石田。
「チャドどの!おっ…おお!やや不安定ながら、これはパワフル!」
そして…
「一護殿…これはひどい!酷すぎる!何ですかこれは!?」
「これはもうやる気云々というより、元から才能がないとしか思えませんな!」
顔をどアップにして言いたい放題文句をつける二人。
とうとう一護はキレて二人を殴り飛ばした。
そして、また霊力をこめる練習しじめた。
「はぁっ…はぁっ…」
時はいつのまにか夜。
ずっと練習しているが、なかなか出来ない。
と、そこへガラガラと扉が開いた。
「えーーっと…アニキ、一応メシの用意できたけど…」
ガンジュに静かめにそういう銀彦。
「おーい!オメーら!晩メシの用意できたってよ!」
「…イヤ……でも黒崎が…」
「…俺はいい!先食っててくれ!」
一護は息をハァハァさせながらも食事を断った。
「あ…あたしもまだいいや!黒崎くん待ってから行くよ!まだ全然お腹も減ってないし………グゥゥゥ〜………」
「………」
全員に沈黙が流れる。
「え…えっと、今のはウソだよ!お腹の音じゃなくて!お、お…おなら、だよ………!」
「井上、言っててくれ。俺なら大丈夫だから」
「…ち、違うよ!あたしももっと練習したいの!」
「井上」
一護の動きが止まる。
「……………。うん!わかった!お願いされちゃしょーがないな!じゃああたし先入ってるね!」
「あっ…ちょ、井上さん!」
石田を無視してすぐに織姫は出て行った。
「………」