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□第12話 旅禍再度到着
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「何だと…!?侵入者!?まさか……例の旅禍か!?」
「おい!待て剣八!まだ…
藍染の叫びを無視し、更木は一目散に一番隊から去る。
「……いたしかたないの。隊首会はひとまず解散じゃ!市丸の処置については追って伝達する。各隊即時、廷内守護配置についてくれい!」
総隊長の命令に従い、各隊長らはそれぞれの守護配置へと向かった。
廊下で日番谷は、自分の死覇装のポケットに違和感を感じ、ポケットに手を突っ込んだ。
「……これは、手紙?」
日番谷はその手紙を読んでいく。
それは、花音が以前、意識を失う前に渡したものだった。
読んでいくうちに、日番谷の目はみるみる見開いていく。
「そうか、俺は…!」
藍染にやられたんだ!!
てことは…やられた直後に俺と松本は…催眠をかけられたのか…。
脳を隅から隅までフル回転させて廊下を歩き始めた日番谷の前で、藍染と市丸は何かを話していた。
「…随分と都合よく警鐘がなるものだな」
「….ようわかりませんがな。言わはっている意味が」
「…それで通ると思っているのか?ボクを甘く見ないことだ」
そう言葉を交わして、二人は日番谷の前から別々の方向へ去っていく。
……市丸と藍染は仲間。
となると、今のは演技、か…?
日番谷は疑問を残しながら、一番隊を出て行った。