I want teach… ”love”
□10
1ページ/5ページ
「んっ………」
あれ……私、いつの間にか寝てた?
「…っ、やば!?」
側にあった携帯を見ると、着信はジンだと思われる非通知電話がたくさん来ている。
すぐさまジンに電話をかけなおした。
「もしもし!!」
『…遅い。何してんだ』
「ね、…寝坊しました…」
『…まぁいい。早くトロピカルランドに来い。ジェットコースター付近で集合だ。いいな?』
「わかった…。あ、あと…私、変装していくから」
『変装?』
「うん。ほら、私って学生だからバレたらまずいじゃん?」
『誰かに見られるようなヘマはしない。見られたとしたらそいつを消す…ただそれだけだ』
「同級生や友達はさすがに気がひけるの…少しはわかってください」
『まぁいい…。他になんかあるか?』
「変装とついでに声も変えるから」
『お前……。ベルモットと同じように声まで変えられるのか』
「うん。声マネは得意だから」
『とにかく…さっさと準備して出ろ』
「了解」
私がそう言うと、ジンはプツッと電話を切った。