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□第20話 過去・変死事件
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一番隊隊舎前

「もしもぉ〜し!五番隊隊長の平子真子ですけどぉ〜!誰か開けてんか〜〜!」


平子は一番隊前に来て、隊舎前で大声で叫んでいた。


「…しっかし一番隊隊舎はいつ来てもゴツいなぁ〜緊張してまうわ…」


「それが緊張してる人の顔ですか?式典が面倒だからってだだこねないでください」


とツッコミを入れる副隊長、藍染。


「うるさいなぁ…。そっちから顔見えへんやろ」


「開きましたよ、入ってください」


と、その時


ゴツッ!!


いきなり平子の顔面に誰かの足蹴りがヒットする。


そのため、平子はそのまま後ろへぶっ倒れた。


足蹴りをした人の正体は…


「オッス!ハゲシンジ!今日もペタンコで踏みやすい顔しとんなぁ!」


十二番隊副隊長、猿柿ひよ里だった。


「ひよ里お前!!コラァーッ!」


平子は花を抑えながらひよ里に怒鳴る。


「ちゃんと謝れボケッ!」


「に"ゃっ!!」


今度は愛川がひよ里にドーンとゲンコツをぶつけていた。


「何すんねん!ラブ!お前ヨリの副隊長の頭ドリいてええと思ってんのか!?」


「隊長がいねーんだ。誰かが面倒見ねぇといけねぇだろ」


「ガキみたいに言うなっ!それにガキやったらうちやのうて花音やろ!」


「花音はしっかりしてるだろ!…ガキなんは否定しないけど」


「…………へぇ、ガキでごめんね?」


そこに、黒いオーラを漂らせて入ってくる花音。


「うち…ガキだから力の加減、わかんないなぁ〜…?」


そう言って雪晶色花をスッと抜く。


声はふざけているが、顔は笑っていなかった。


「花音すまん!」
「ご、ごめんな…花音!」


二人はあまりの怖さに土下座までして謝った。


「…なーんて冗談!もうっ本気にしないでよー!」


花音は笑いながらそう言った。


「ほれ、花音さっさと中に入らんか」


花音と一緒に来ていた銀嶺がそう促す。


「…銀嶺それもはや口癖になってるよね」


「花音のせいでな」


「うっ…」


銀嶺にはイマイチ言い返す言葉を考える頭が働かない花音であった。
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