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□第21話 過去・封印
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「はぁっ…はぁっ……はぁっ…」


ひよ里はその頃、何者かに追われていた。


否…わかっていた…。

誰なのかは。






「くそっ…」


ヒュンッ!


その時、ひよ里の前にふわりと風がそよいだ。


「………真子!」


「アホか!なんで刀抜かへんねん…」


それを聞いたひよ里は目線を落とす。


「…アホか。抜けるわけないやろ…」


ひよ里がそう言った時、その何者かが二人の目の前に、もう一度現れた。


「……拳西…!?」


平子は目を見開く。


「真子!!」
「大丈夫かひよ里!」


その後、すぐに鳳と愛川も二人のところに合流した。


が、平子同様に二人もその光景を目にして驚いていた。


「…どういうことだありゃあ……」


「ホントに拳西なのかい…?仮面も…霊圧も…まるで虚じゃないか…!」


そう、拳西の姿は…まさに"虚"そのものだった………。


カサっ…


「「「「「誰だ!?」」」」」


「やぁ、哀れな隊長・副隊長諸君」


「お前は………」



その言葉を最後に、平子、猿柿、鳳、矢胴丸、愛川の霊圧は消失したーーーーー……。
















「う、そ…………」



ローちゃん…リサ…らーちゃん…ひよちゃん…真子…!


間に合わなかった……。







みんなの霊圧が……消えてゆくーーーー………。



「……もう、絶対許さない」


あいつだけは…!!


花音は守りじゃなくて攻めに入った。


標的を"藍染"に変えて。


………見つけた。


「花音!」


「…みんな」


駆けつけてきたのは零番隊のみんなだった。


「どうゆうことよ!?瀞霊廷から強い霊圧がどんどん消えていくと思ったらこの騒ぎ…」


「一体、何があったんですか!?」


「………全て、藍染の仕組んだことだよ」


「「「「「藍染?」」」」」


「……誰だい、僕の名前を呼んでいるのは……」


そう言って出てきたのは、悪魔の笑みをした藍染だった。
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