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□第24話 一時終戦
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グサッ!
時間は動いたけど
気づいたときにはもう遅かった。
しまった……ルキア……!
ところが、目に入った光景はルキアが刺されたのではなく…
ルキアを庇うようにして前に出た白哉が、神槍で脇腹を貫かれている光景だった。
「に…兄……様…!」
ルキアは突然の白哉のその行動に驚きを隠せない。
…今まで自分を容赦なく切り捨ててきたのだから。
「あ……う、ち……」
バカ…なの?
冷静に考えたら時間止めたのを利用して…
ギンの神槍をギンの手から取ってどこかに置けば、ルキアに……びゃっくんに刺さることはなかったのに。
「花音ちゃん…?」
ギンの腕からも逃げられたのに……。
何、やってんだろう……。
ガツッ!
誰かに呼ばれた気がしたなって思った瞬間、誰かに後ろから殴られて花音は意識を失った。
市丸side
花音ちゃんの様子がおかしい…そう思うて声をかけたら、案の定反応せえへんかった。
瞬間、花音ちゃんは後ろから誰かになぐられて…
「……!藍染はん……」
「…彼女が弱ってる時こそ利用しないとな。コンディションが普通の時の彼女と戦うとどうなるかわからないのだから。市丸…引き続き静川君を頼むよ」
そう、花音を殴って気絶させた犯人は藍染だった。
花音ちゃん……ほんとに、いろいろとごめんな…。
「兄様…っ!」
ルキアの叫ぶ声で市丸は我に返り、すぐさまその光景を目にした。
ルキアは、倒れこむ白哉を支えている。
「兄様…なぜ私を!?どうして…兄様…兄様っ!」
傷口が深いせいなのか、何も答えずにただ荒い息を繰り返す白哉。
そんな二人に藍染はん近づいていき、鏡花水月を手にする。
ああ……終わってまうのかな。
死人がもっと出そうや…。
そのとき、ものすごい勢いで夜一と砕蜂がやってきて、藍染の首元に刃を向けた。
「……これはまた、随分と懐かしい顔だな」
「指一本でも動かせば…」
「即座に首をはねる」
形勢逆転…そんな気はしたが
ズドーーン!
「こいつらは……」
大きな音とともにやってきたのは、東・北・南の門番、嵬蜿、断蔵丸、比鉅入道の三人だった。