Promise

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自分の部屋に戻って私は大反省会をしていた。

〜〜〜ああもう!どうして私はすぐに気がつかなかったかな!?

バーボンが、零にいだっただなんて…。


それに、私…

零にいの前で、ギンさんを誘惑したり、そういうこと、してたんだ…。





零にいごめんね…。

零にいはそんな私のこと、嫌いにならない?
どう思ってるの?


「…聞きたいよ」


でも、聞いていいのかわからない。

零にいはきっと私に気づいてる。
だって、零にいベルモットさんとはヤったのに、私とはヤってくれない。抱いてくれない。

それはきっと、私が降谷瑠奈だって気づいているから。

それなのに、わたしに瑠奈かどうかを確認してこないってことは、やっぱり聞いてはいけないような気がする。


零にい…

私、零にいの約束守って生き延びたんだよ…。

あの日からずっと頑張ってきたよ…

零にいに会えて嬉しかったよ…



伝えたいことが、溢れて止まらない。


零にい…好き…。
零にいが、世界で一番好き。




「…泣いてても仕方ないか」



きっと、零にいはノック。
あの人は正義の人だから。

だから私とは完全な敵なんだ。


でも、私は零にいのことは絶対に裏切らない。

ギンさんのことも裏切らない。
私を生かしてくれたギンさんには感謝があるから。
…誘拐したのもギンさんなのかもしれないけど。


だから私は、零にいってことに気づいてないふりをして、零にいを今まで通り襲う。

ぶっちゃけ、零にいとヤりたさはあるんだ。

ベルモットさんがすごく良かったって言ってたし、それに……

私だって、"好きな人"とヤってみたい。

もちろん、零にいを恋愛感情として見ていない。
でも、心の底から尊敬…敬愛している。
そんな人と私はそういう行為をしたことがないから…。

みんな、交渉のためだったり、人間関係を保つためだったり、殺すためだったり……






私は、自分の好きな人としたこと、ない。
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