I want teach… ”love”
□02
1ページ/4ページ
「んっ………」
…今、何時?
時計を見ようと起き上がったが…
「…………え?」
私の目に入ったものは時計ではなく…
「ここ…どこ!?!?」
人通り少ない路地裏だった。
え……
私、さっきまで家のベッドで寝てたよね!?
コナン読み干して寝てたよね!?
なんで外で寝てるの!?
しかもここどこ!?
「……っ」
裏路地を通っていった一人の女の人を見ると…見た目的に日本人なのはわかる。
のに、なんだろうこの違和感…。
仕方ない、人に話しかけてここがどこか聞いてみよう…。
立ち上がって路地裏を真っ直ぐに歩くと、大通りに出た。
「なんか…違う…。東京みたいだけど、何かが…」
…まぁいっか。
おっ。あの人の良さそうなおばさんに話しかけてみよう
「…すいません!」
「…はーい?」
「道をお尋ねしたいんですけど…ここってどこですか?」
「ここ?ここは日本だよ」
「……」
…何この人。
私日本国喋ったよね?
日本語喋ってる日本人なんだから、ここが日本ってことはわかるに決まってんじゃん。私が聞きたいのは日本のどこにいんのかって話なのに。
てか普通そう捉えるよね?この人頭おかしいんじゃないの?
バカにされてる感じに少しイラつきながらもそれを抑えて…
「そうじゃなくて…何県ですか…?」
「あぁ…県ねぇ。ここはね、東京都だよ」
「…東京…」
やっぱり東京?
でも………
私東京にもう4年くらい住んでるけど、なんだか別の町みたいで気持ち悪い。
「じゃ、じゃあ…ここのだいたいの住所は!?」
「えっとねぇ〜…ここら辺は米花町っていうところだよ」
「米花町…」
…………そんな町、あったっけ?
ん?待てよ………
一つだけ思い当たるものがある。
「ま、さか…」
そう、私が知っている"米花町"は……
「名探偵コナンの世界…」
ってなわけあるか!
これは夢だよ、夢!!
二次元と三次元が合体するとかありえないから!!
バシン!
私は自分の頬を思いっきり叩いてみる。
「…ったぁ!?」
痛い………。
え?痛い……?
「てことは……本当に私、コナンの世界に…?」
唖然と立ち尽くしているとおばちゃんは"大丈夫かい?"と話しかけてきたが、私が"大丈夫ですuと言うと、おばちゃんは"気をつけてね"と一言残してから私の前から去っていった。
「こ…これからどうしよう?」
パニクりすぎて足震えてるし。
なんで?なんで本当にここにいるの??
「おい」
「ひゃぁっ!?」
いきなりの声に驚いて変な声が出てしまった。
と、同時に固まってしまった。
え…?は?
「なんか困ってるみてぇだから話しかけてみたんだけど…どうかしたのか?」
「……っ」
もう確定。はい確定。
コナンの世界以外、ありえないね。
私に喋りかけてきた男はそう、もうみんな知っているかの有名なアニメ、名探偵コナンの主人公こと工藤新一だった。