I want teach… ”love”

□05
1ページ/6ページ


「ねぇ瑠奈、怪盗キッドって知ってる?」

「ぶっ!!!……ゴホッゴホッ!」

今は時が経ってお昼の時間。
私はというと青子と快斗と成り行きで仲良くなってしまい…一緒にお昼を食べているところで。
ちなみにもう二人のメアドや電話番号とかの連作先も交換済み。

…さすがに主要キャラに振れすぎじゃない…?

まぁ組織に入ってしまった以上、関わる羽目になっちゃうのは確実なんだけど。

それにしても…

「ちょっ、瑠奈!大丈夫か?」

「ゴホッ…だ、大丈夫……」

いきなり怪盗キッドの話かい!
くそ…不覚にも吹いてしまった。

「し、知ってるよ…。マジシャンで怪盗なんだよね?」

「そうそう!8年前から全く姿を現さなかったのに、急にまた出てくるようになった怪盗よ!」

「その怪盗キッドってやつはマジシャン!?…てことは、マジックできるのか!?」

私と青子の会話に突然入ってくる快斗。

…のちに君が怪盗キッドとなりますよ〜。

「もちろん!でもいくら快斗がマジック得意でも、怪盗キッドには勝てないわ!」

「んだと!!瑠奈、オメーはどう思う!?俺が本当に怪盗キッドに勝てないと思うか!?」

いやだから、私に話を振るなって。

「……そうなんじゃない?怪盗キッドのトリックは実際に凄いし。マジックは見てて面白いから、怪盗なのに応援したくなっちゃうよね」

そしてイケメンさんなんだよ。
寺井さんじゃなくて、快斗の怪盗キッドはね!

私がそう言うと快斗は不満そうにケッと笑った。

「…おもしれー。そいつと勝負してやろうじゃん!!」

「は?バ快斗が!?」

「そんなやつは俺がとっととつかまえてやるぜっ!」

快斗はそんなセリフを言い残して、ポンっと私たちの前から消えた。

…マジックだ。

「なによ、かっこつけちゃって…。勝てっこないじゃない。お父さんだって手焼いてるんだから…。ね?瑠奈」

「そうだね…。ていうか、青子のお父さんは何かやってるの?」

…答え知ってるけど一応聞いておく。

「あー…お父さんはキッドの事件専属の警部をしているの。ずっとキッドのことを追いかけてるんだけど…………」

「なるほどね〜。だから、お父さんでも手が焼いてるってことか」

「そうよ!だからバ快斗なんかに捕まえられるわけがないわ!」

それがねー…バ快斗さんが怪盗キッドになっちゃうんだよ、青子。

原作知ってるとなんかこの話面白いね。
怪盗キッドが怪盗キッドを捕まえるって解釈になるじゃん!







お昼もそろそろ終わる頃…

「さて….午後の授業もがんばろ!」

「….あれ?そういえば快斗、どこに行ったんだろう。青子、探してくるね!」

「あー….青子…。探さなくても大丈夫だよ」

「え?なんで?」

何でって……彼は私の天井の真上にいるからね…。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ