I want teach… ”love”

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ベルモットside

あのジンがスカウトしたという女、柏野瑠奈…
私はジンとあの方から連絡を受けてすぐ彼女を調査したわ。

…だけど、全くわからない。

彼女に言った通り、家や本名や通っている学校はわかる。

けど、それより前…
それ以前の行動の情報が何一つなかった。

見つからない、じゃなくて、ない。

彼女のデータや情報、もちろんどこにいたか、何していたかなどの存在…すらわからない。

「……一体どうゆうことなの?」

あの子は一体何者………

「ベルモット…待たせてごめんなさい」

突然の声に少し驚いて声のした方を見ると、彼女が私の目の前に来ていた。

「…あら、待ってないわよ?」

「なら、よかったわ」


私は彼女が怖い。
…正体がわからなすぎて。

けど私は女優だし、そんな風に見られて舐められたら嫌に決まってる。

「じゃあ…行きましょうか。ブランテーマ」

「そうだね、ベルモット……」

私たちは収集がかかっている米花ホテルへと向かった。
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