I want teach… ”love”

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あの、ジェットコースターの事件から一週間が経とうとしていた。
私はというと、未だにコナンくんとの接触はない。
そして、ブランテーマとしての仕事も全くなかった。
今はふつーに江古田高校にいるし。

つまり…

「平和すぎて平和ボケしそう…」

「なーに言ってんだよ?オメー」

「快斗…おはよ」

「おう!おはよ…じゃなくてそれ、どういう意味だよ?」

「どういう意味も何も…最近特に事件とかないなーって思って」

「事件ってなぁ…ない方がいいだろ」

快斗はあきれた目で見てくる。

「そうだけど…逆にないと落ち着かない」

「事件じゃねぇけど、最近怪盗キッドが世間で騒がれてんじゃねぇか!」

「ああ〜…怪盗キッドさんねぇ…」

ははっ。目の前にいるし。

「あんだよー。オメー怪盗キッドに興味ねぇの?」

「興味も何もねぇー…。あれ、どう見ても若いでしょ」

「へ?」

快斗さーん。ポーカーフェイス忘れてますよー。

「な、何言ってんだよオメー。怪盗キッドは8年前の時点でもう成人だった。てことは今は30後半から40後半くらいだろ?」

「……昔の怪盗キッドのままなら、ね?」

「え……」

「怪盗キッドのことを少し調べたら、今の怪盗キッドと昔の怪盗キッドの背丈が若干違うことがわかったの。今の方が気障なのは変わらないけど、喋り方もなんだか子供っぽいし」

そう言ってやると快斗は"悪かったな"と言わんばかりの目で睨んできた。

「じゃあオメーは怪盗キッド嫌いか好きかで言ったらどっちなんだよ?」

本人目の前にしてそんなこと言えるかい。
言えるけども。

「それは…

「嫌いだよね!?」

突然会話に入ってきたのは青子だった。

「あ。青子おはよ」

「おはよ、瑠奈!…で、もちろん瑠奈は怪盗キッドのこと嫌いだよね?ね?」

そう言って近づいてくる青子。
すみません、ちょっと青子さん…怖いです。

「んなこたーねぇよ!瑠奈は怪盗キッド好きだよな?なっ?」

快斗も負けじと体を乗り出してくる。

「さぁーねぇ…。まぁ少なくとも、彼のマジックは好きだけどね」
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