I want teach… ”love”
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江古田高校
「おはよう瑠奈!」
「おはよう、青子」
「ねぇ聞いてよ!またバ快斗のやつが青子のスカートめくってきたのよ!!」
「さすが夫婦。仲良しだねぇ」
「「夫婦じゃないっ!(ねぇ!)」」
いつの間にか快斗までもが学校に登校していた。
「どうして夫婦=パンツめくるってことになるのよ!あのセクハラ男は他の女子のスカートも、めくってるじゃない!」
確かに。
新一と違って快斗ってオープンだからね。
「ほぉ〜?もしや青子さんやきもちやいてますか〜?」
「な…なわけないでしょ!ニヤニヤしないでバ快斗のくせに!」
「ケケケッ。俺が好きで好きでたまんないんだー??」
あれ。快斗こんなキャラだったたっけ。
そして図星なので否定もできずただ赤くなっていく青子は、ついに快斗に手を出し始めた。
「わ、悪かったって!!冗談だよ、冗談!!」
殴りかかってくる青子に対して、怯えて青子から逃げる快斗。
「そう…でも、一発やらないと青子の気が済まないわ!待ちなさいっ快斗ー!!!」
始まったよ…。あの二人の追いかけっこ。
そう思っていたら、後ろから誰かの足音が聞こえた。
振り向くと…
「あ…紅子……」
そう、紅子がいたのだ。
「何驚いた顔してるのよ。わたくしの美しさに見とれてしまったのかしら?」
「いや…久しぶりだなって。あと、美しさとか全くわかんないから」
「……ほんとに貴方って人は変わってる人ね」
よく言われるわそれ。
「まぁいいわ。瑠奈……ちょっといいかしら?」
指を指す紅子。
紅子が指をさした場所は廊下。
つまり、廊下に出ましょうってことかな。
「ん。いいよ」
このとき私は、紅子が魔女だってこと……忘れてたんだ………。
だから、あんなことになってしまうなんて、思ってもいなかった………。