I want teach… ”love”

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「んっ………」

あれ?
私…あのまま………


あのまま寝ちゃって、気がついたら朝になっていた。


「うっわ………」

携帯の履歴を見て絶句。

大量の着信履歴。
それも…

「快斗に、新…コナン君に、蘭まで??」

快斗とコナン君に至ってはそれぞれ20個ずつ着信履歴が残っている。

「……かけなおしたほうがいいのかなぁぁぁ、これ」

ぜーーったいコナン君とかに責められそう。
そして私はコナン君に口喧嘩で勝てる気がしない。

でもなぁ、かけ直さないと後々面倒になりそうだし…。

私はコナン君の携帯に電話をかけた。

プルルルル……

「もしも……

『瑠奈ねーちゃん!!!!!どうして連絡してくれなかったの!?』

う、うるさ………

いきなりの大声で今耳にキーンってきた。

「えっと……

『今までどこで何してたの?誰といたの?なんか変なこととかされてないよね?してないよね…?』

うおおおお怖……。
マシンガントークの質問攻めに最後は軽く新一のトーンで言ってきましたよ……。

それでもかっこいいって思っちゃったりしてるけど。
それにしてもよく高校生ってバレないなぁ。

「えっと………家で爆睡してたの」

『……本当に?本当にそれだけ?』

「そうだよ。疲れちゃって気がついたら朝になってたって感じだよ」

そう言うと、コナン君はいつもの子供っぽいコナン君になり…

『なぁ〜んだ!僕てっきり誰かと夜遅くにお出かけしてるのかと思っちゃった!』

と笑って応答してきた。

その切り替えと演技力、是非とも私に欲しいよ新一…。

「ごめんね、心配させちゃって…。とゆうか、何か用あったの?蘭からもかかってきてたし…」

『あ!それなんだけどね、僕と蘭ねーちゃんは同じ用事で瑠奈ねーちゃんに電話したの。だから蘭ねーちゃんにはかけ直さなくて大丈夫だよ!』

「りょーかい。んで、なんの用事?」

『瑠奈ねーちゃんさ、広田雅美って言う人と、その子のお父さんの健三って言う人のこと知ってる?』

「…!!」

ついに……始まってしまった。

「…広田、雅美さんと健三さん?」

『うん!江古田の方にそんな人いなかった?』

「うーん……どうだろう…」

『実は健三さんがいなくなっちゃったみたいで、娘の雅美さんが小五郎のおじさんのところに相談しにきてたの。瑠奈ねーちゃんならもしかしたら知ってるかなって思って電話してみたんだけど…やっぱ知らないか…』

バリッバリ知ってるけどね。

「うん。ごめんね、役に立てなくて」

『ううん、いいの!ありがとね、瑠奈ねーちゃん!』

「どういたしまして。それじゃまたねコナン君」

「うん!ばいばーい!」

コナン君の声を最後に電話を切る。

うあー怖かった!!
よかった!いろいろばれなくて!

コナン君….新一に一度目つけられたら、私避ける自信ないよ…!

「さて次は……」

快斗のほうに電話をかけますか。
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