I want teach… ”love”
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プルルルル……
「もしもし」
『もしもし、瑠奈か!?』
「そ、そうだけど…」
『紅子が……紅子が大変なことになってんだ!』
「……紅……子?」
『実はアイツ泣いちまっ………いや、なんでもねぇよ!詳しいことは言えねぇんだけどさ、紅…
「快斗、大丈夫。私は紅子の正体を知ってるから……」
『お?マジでなら話は早いぜ!!……って……え!?』
「紅子は……魔女だよね。そして…魔女は涙を流すと魔力を失、う…………!?」
そうだよ……
確か紅子はあの時…!!
涙を流していた…………。
てことは……
「ねぇ快斗!!!紅子は!?今どうなってるの!?」
『それが…ずっと高い熱が出っ放しなんだ。一応俺が昨日から紅子の住んでる所で看病してっけど、全く熱が下がらねー…』
「そんな……」
紅子が魔力を落としたのは、私のせいだ……。
『とりあえず今日も看病しとく。瑠奈…オメーも来れるか?』
そんなの…行くしかないに決まってるじゃん……。
私のために、紅子は涙を流してくれたんだから……。
「うん…」
『…おっし。メールで紅子んちの地図送っとくから、確認しとけよ!たぶん驚くだろうけど』