Promise

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今日はジンさんから、早めの招集がかかった。

なんだろうと思いつつも、私は急いで組織の大広間へと向かう。

そういえば昨日シェリーを追うために、情報収集力に長けているバーボンを幹部の上層部に昇進させるって言ってたよね。
その人の紹介かな?

「遅くなってすみません!!」

「遅ぇ。遅刻だ、ルシアン」

「ごめんなさい〜!!寝坊しちゃって…みなさん本当にすみません〜!!」

ひとまず、揃っているみなさまに謝ると、ベルモットさんがクスクスと笑った。

「おはよう、ルシアン。寝癖が酷いわよ?」

「だって〜!!ジンさんが、いきなり招集かけてくるんですもんー!」

「俺のせいにするな。昨日お前には招集がかかるようなことを言っただろう」

「あ、やっぱりそれ案件なんですね」

「あぁ。知ってる奴が多いだろうが、こいつが新しく上層部に入ってシェリーを追う任務についてもらうバーボンだ」

ジンがそう言うと、金髪で褐色の肌の男性が一歩前へと出る。

「初めまして、バーボンです。みなさんよろしくお願いいたしますね」

その人は笑顔でそう言った。

ふーん、バーボンってなかなかイケメンじゃん。
私と同じ金髪なのね、ちょっとだけ親近感が湧くなぁ。

そのままバーボンのことをずっと見つめていたら、バーボンと目があった。

けど…

「……?なに?」

バーボンは一瞬私を見て驚いたような気がした。

「君はなんて言う名前なのかな?他の皆さんのは聞いたんだけど、君だけまだ名前を聞いていなくて」

「あ…ごめんなさい!私はルシアンって言います。よろしくお願いします、バーボンさん!」

「あぁ、よろしくルシアン」

バーボンと握手を交わして私はニコニコと微笑んだ。
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