”違う”…知ってるそんなこと。

□第 1 話 釣り?
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「ん……」

眠い……。
でも、起きなきゃ…。

だけど、やっぱり眠い。
あとちょっと、あと5分…………

「帆乃香!!!!おっはよう!!!」

……なんだろう。なんか聞こえたような…。
幻聴が聞こえた…。
私、疲れてるんだなぁ…。

「起きて〜〜マッスルマッスル!ハッスルハッスル!!」

「………」

「マッスルマッスル!ハッスルハッスル!マッスルマッスル!ハッ…

「だああぁあ!うるさいよ、十四松お兄ちゃん!!!!」

「あー!やっと帆乃香起きた!!おはよう!!!」

「もうっ!なんで朝から十四松お兄ちゃんはそんなにテンション高いの!」

二度寝する予定だったのに!

そう文句を言いながらも下の階に行く準備をする。

「……てか、わたしの部屋入るなって言ったよね?」

「はっ!」

ギクッとする十四松お兄ちゃん。

「出てって!!これから着替えんの!」

私は、十四松お兄ちゃんを思いっきり部屋の外に投げ飛ばした。

私は最近赤塚高校二年生に進級したばかり。
要するに、年齢は17歳。

そして悲しいことに、クソニート兄貴共……六つ子の妹という立場で……。

というのはうそ、悲しくないよ。
むしろ大好き!
けどあいつらはデリカシーというものを知らなさすぎ!!

特に長男のおそ松!!
あいつはマジでありえないほどの奇跡のバカ!!

次男のカラ松はクソみたいにイタイ!!
ほんと見てて恥ずかしいよ存在が恥ずかしいよ!!

三男のチョロ松はダサい!!まぁ一応まともではあると思う。うん。

四男の一松は超超ネガティヴでヤバイ人。
いろんな意味でね。

五男の十四松は一言で言えば存在が元気。
さっきみたく朝でもいつでもうるさくてテンションが高すぎ!

六男のトド松は女の子慣れしてて若干…というかかなり腹黒だと思う。
けど、根が優しいからそうは思ってないかなぁ。

「はぁ………」

着替えが終わったので溜息を吐きつつ、みんなのいる居間へと向かった。
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